フリーゲームの森

フリーゲームのレビューブログです。 ノベルゲーム・アドベンチャーゲームを中心にお勧めの作品を紹介します。
初めての方は、ぜひごあいさつをご覧ください。評価の基準については、レビューについてに記してあります。
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こんにちは。今回は禁飼育さんの「家畜おじさん」のレビューをしていきたいと思います。

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ジャンル:道端でおじさんを拾うガールミーツボーイ系(?)ノベルゲーム
プレイ時間:2時間弱
分岐:基本一本道。ゲームオーバーあり
ツール:NScripter
リリース:2012/1
注意:暴力的な描写あり


禁飼育さんの作品と言えば、以前本ブログで「スレガル」(18禁)を扱いました。尋常でないねちっこさの偏愛とその裏返しの悪意、直接的な性暴力描写など非常に刺激的で取扱注意な作品でした。本作はその禁飼育らしさは失われることなく全年齢相当のマイルドな表現となった作品でなかなか唸らされましたのでぜひご紹介しようと思います。

ただしReadMeにも
【対象年齢】みんなプレイできるけど、不安ならプレイしない方がよいぜ
【ジャンル】まったりほのぼのはんざいぎりぎりあうつさくひん
と書かれる程度には人を選ぶと思いますので、その点承知の上プレイしてみてください。(禁飼育作品の中で随一のマイルドさであることは間違いありません)


いつも通りまずはあらすじ紹介から。
本作の主人公は(多分)小学生の晴々くもり(はればれ・くもり。この作者さんの登場人物は変わった名前が定番ですね)。2か月前に交通事故で両親を亡くしてしまったため、現在はほぼ一人暮らし。お金の管理や食べ物の用意は近所に住む伯父さん(おっちゃん)にやってもらっていますがあまり仲が良くないためほとんど必要最低限の事務的な会話しかしていません。ちょっと帰りが遅くなっただけで怒ってくるし、自分の言い分を聞いてもくれないおっちゃんにイライラする毎日。そんなくもりはある雨の日、家の前の塀に見知らぬおじさんがぐったりともたれかかっているのを目にします。帰るところもないというおじさんを放っておけないと感じたくもりはとりあえず家で雨宿りしつつ一泊してもらうことに。こっちの言う事を聞く気もないおっちゃんと違い、遠慮がちにもお礼を言ってくれたし意思疎通もできたおじさんに少しだけ心を許したくもり。おじさんの正体は何者なのか、おっちゃんとの関係は改善できるのか。くもり自身は大人と触れ合うことを通して成長していくことができるのでしょうか……

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本作の良かったところとしてまず、家族愛というテーマがしっかり描かれていて感動的なエンディングにつながっているところをあげたいと思います。あらすじのところでも書いたように、くもりは実の両親を亡くし、親権者であるおっちゃんとはうまく行っていません。だから必要な時以外は別れて暮らしているけれど、寂しさは埋まることはない。その状況でおじさんを拾って家に上げ、何気ない会話(おじさんは喋れないので筆談だけれど)や家事のやり取りをする中で、家に家族がいて誰かのためにご飯を用意したり、ちょっとした出来事を報告したりといったささやかな幸せの良さを再発見していく流れがいい。さっき知り合ったばかりのおじさんだからこそ日ごろの不満を吐き出したり、ちょっと素直にしゃべってみたりができたんですね。
それに、おっちゃんだってくもりに意地悪をしようとしているわけではありません。あんまり懐いてくれないくもりとの距離感がうまくつかめなくてすれ違いを起こしちゃってるだけなんですよね。おじさんを最初は敵視していたおっちゃんも、町内会のやり取りなどをしていく中でくもりとの関係を見つめなおす機会をおじさんにもらうことになる。この化学反応が気持ちいいんです。


本作はそんな心温まるシーンだけでなく、禁飼育作品らしいどす黒い感情やややこしい出来事もあったりします。その担当が学校で出会うがびょう先生と、明らかに変な宗教か怪しいオカルトチックな格好に身を包んだきもいおっさんです。がびょう先生は初登場時は爽やかな感じだけれどふたを開けてみればどうしようもないロリコン。「スレガル」のジドノ先生ほどとは言いませんが危険な男です。
きもいおっさんは(本当に作内でそうとしか呼ばれない。ちょっとかわいそう)いかにも怪しい風貌ですが、くもりに注意喚起と数珠をくれます。この辺少しごちゃごちゃしてるんですが、それぞれのキャラが立っていて読むのに退屈しません。

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そして最終的にそのごちゃごちゃした人物たちや出来事が収束してあのエンディングに向かうのはびっくりです。途中がびょう先生のあたりで不穏な雰囲気が強まったりはしたけど、万事解決のこのラストシーンは読後感もよく、心からよかったねと言えるような内容でした。
しかもそれらが、きちんと家族愛の形というテーマに結び付いているんですよね。おじさんは結局何者だったのかとか、きもいおっさんの警告は何だったのかとか、途中で出てきてただのギャグ要因だと思っていた変な猫までがごまかされずに一つの真実に収斂していく様は見ていて気持ちのいいものでした。


またタイトル画面にもちょっとした仕掛けがあります。物語の進行に応じて変化するタイトル画面でキャラクターをクリックすると、その時点でのキャラ紹介が読めるのです。どのタイミングでどう変化するのかまで私は全部追えていないので、その辺を注意しながらプレイしてみるのも楽しいと思います。

攻略について、単純にやると引っかかるかもしれないのでそこは注意です。詰まったらReadMeをちゃんと読めばヒントがあります。

不穏なシーンだけでなく、独特なギャグセンスなどももしかしたら人を選ぶかもしれませんが、エンディングの綺麗さ、家族っていいものだよなと思わせてくれる温かいテーマはきっと多くの方に刺さると思いますので、作品紹介を見て面白そうと思った方はぜひプレイしてみてください。

それでは。

こんにちは。
Twitterなどでも少し触れましたが、先日フリーゲームの殺戮の天使を原作とする舞台を観ましたのでその感想などについて書いていきたいと思います。

MST

3年ほど前、東京大学ミュージカルサークルClavisさんがフリーゲームのIbを舞台化した時、ゲームを舞台にするという発想にまず驚き配信での鑑賞を申し込みました。もともと好きだった作品というのもありますが、ミュージカルにするにあたってゲームでは実現できない表現手法が用いられていたり、原作へのリスペクトが感じられたりと良い内容だったのでこのブログでも感想を書きました。
それから、趣味というほどではないですが2~3回ほどプロのミュージカルを観る機会があり、以前よりは見方も分かってきたかなという状態だった去年、今度は殺戮の天使をやると聞いてこれも見なければなと思っており、抽選の申し込みをしていました。当選の連絡をいただいてとても嬉しかったです。前は新型コロナウイルスの厳戒態勢の時期で、一般客は現地鑑賞は叶いませんでしたが今回は直接この目で見られたのも良かったですね。
Ibの時との比較とか、原作の再現具合とかについて書いていけたらと思います。

今回現地鑑賞が叶わなかった方も、配信があるそうなので興味のある方はぜひ申し込んでみてください。動画を観る前にまずは自分で原作をプレイしてみるのもお忘れなく。



本公演を主催したのは厳密にはClavisさんではない(派生した有志団体とかかな?)ようでしたが、重複メンバーも多いようで、特にダニー先生の方はIbのギャリ―を演じていた方と同一?のようで、フリーゲームへの愛を変わらず持ってくれているようでうれしくなりました。
さて、本公演の原作である「殺戮の天使」は星屑KRNKRNさんの制作したフリーホラーゲームで、ゲームマガジンに連載形式で公開されました。有名なので本ブログを見に来られるような方なら聞いたことあるのではないかと思います。私も知ってはいたのですが、実はプレイしたことがなく内容を知りませんでした(ホラー自体そんなに得意ではないし…)。しかし本公演の話を聞いて絶対にプレイしなければという気持ちになりPC版でプレイしました。
プレイしてみると、やはり有名になるだけあって細かいところまでよく作り込まれた良作で、特にシナリオに深みがあると感じました。しかしそうするとこれを舞台化するのはIbよりも難しいのではないかという感想も正直ありました。Ibは絵画の中の世界にとらわれてしまった主人公のイヴが脱出を目指すというシンプルで分かりやすいシナリオで、その中でギャリ―やメアリーといったほかのキャラとの交流だったり思惑の交差が描かれたり、絵画や彫刻などの美術作品の世界観に包まれたりといった部分が魅力的な作品でした。それに対して殺戮の天使は主人公のレイは単純に脱出を目指しているわけではないし、登場人物も多くしかも倫理的でなかったりと複雑度合いが高いなと感じました。舞台化するにあたりこのストーリーを表現するのは大変だっただろうと想像します。上演時間が3時間にも及ぶというのはその苦労の結果であったように思えます。しかし、やはり原作の重要な部分を逃さずミュージカルの形に再構成して、さらにミュージカルの強みを生かした公演とする手腕は見事だったと感じました。


具体的な話に移りましょう(以下本格的にネタバレあります。ネタバレ回避はこちらへ)。
全部のシーンを覚えているわけではないので印象的だったことをいくつか。












(以下ネタバレあり)

メインの登場人物が6人とIbの時から倍増しているわけですが、ちゃんと皆表現力のある役者さんが演じられていて良かったです。私が衝撃を受けたのはキャシー役の方です。歌がうますぎます。明らかに声楽の経験者とかじゃないと無理でしょあれは…。私は一応ピアノと合唱の経験者で、そこそこ熱心にやっていたと思うのですが、あれはすごい。自分の合唱団にあんなソプラノがいたらなあと終始思わされました。普通にファンになります。歌の場面だけでなく、サディスティックなキャラとしての所作であったり、原作中でも何度も聞くことになるあの高笑いだったりと全てに賛辞を贈りたいと思います。マジで上手い。ソロ曲聴きたい。原作プレイしてた時にはうざったくていけ好かないとさえ思ってたのに突然好きなキャラになってしまいました。

歌という面でいうとザック役の方もすごかったと思います。粗暴な人物らしさを前面に表現したあの喉を潰すような声。多分私がまねしたら3分で喉を潰して声が出なくなると思うのですが、それを3時間の公演中持たせるのは相当な技術がいるでしょう。私は普段フリーゲームをプレイしているときにボイスにはさほど注目せずに聞き流してしまうことが多く、ボイス待ちの時間をじれったく感じることすらあるのですが、今回の公演では見事にザックという人柄や感情を声によって表現しているように感じました。

Ibの時、バックコーラスについて音域が合っていないんじゃないかと感想にちょろっと書きましたが、今回はその面でも少しよくなっていたように思います。当時のメンバーより低い声の出る男声が増えたのだろうか? このあたりに関してはどうしても自分の経験上厳しく見てしまいがちなので嬉しかったです。

声についてもう少し書いておくと、レイの演技も良かったです。演じられているのは大学生以上の大人だと思うのですが、13歳の少女らしいあどけない声で、ザックとの対比が映えていたように感じます。
他のキャラとの掛け合いのあるシーンでもすっと耳に届きました。
ところで原作に誕生日の設定ってありましたっけ??
突然私と同じ誕生日が叫ばれたので結構びっくりしました。

別の方向から見てみますと、エディに関してはダンスによる表現が良かったように思います。大きなシャベルをうまく扱いながら曲中に自由自在に動き回る感じがまた原作のエディらしさに結び付きました。ザックのパートなどもそうですがかなり激しい振り付けも多く、これを昼夜で2公演もやる体力半端ないなと思いました。あとエディのバックダンサーの効果もあると思います。全体的にきりっとした動きが気持ち良かったです。あとどなたか名前は分かりませんがバックダンサーで一人表情が輝いている方がいてとても良かったです。

ダニーとグレイに関してはバランス型か?っていうくらい全体的に良かったですね。歌い方に関してもそうですし、グレイについては自分を神と表現するほどの絶対的に自信にあふれ、自らが正しいと考える堂々とした(傲慢ともいう)姿勢だったり、ダニーのあの気味が悪いほどの眼球への執着だったりが一つ一つの動きや声色から感じられたように思います。


キャラクターに注目した話が続いたので、全体的な構成やシーンの作り方について。

シナリオの密度が高い原作をミュージカルにするにあたって、どうしても尺の問題はあったと思うのですが、原作のエッセンスの部分はしっかりと演技で表現しつつ状況の説明などはアナウンスで済ませてしまうのが潔かったなと思います。原作は私でクリアまで4時間程度かかったのですが、さすがにそのまま舞台化するのは長すぎるのでいい判断だと思います。個人的にはもう少し削って、”間”みたいなものを味わわせてくれてもいいかなと感じました。例えば最序盤のレイがB6に放たれて小鳥を匿うシーンですが、直前のシーンが終わって即小鳥に食べ物をあげるような流れで、息つく暇もないなあ、と若干思いました。

また、今回は現地での観劇が叶ったからこそだと思うのですが、客席まで含めて会場をゲームの中の空間にするような構成が良かったです。第1幕で上の階に登っていくために周辺を探索しているシーンなどで演者さんがかなり観客に近づいてきたり。あとは電気椅子のシーンで”観衆の目”を潰すシーン。あれ原作では人形を切り倒すなどしましたが、公演で切られたのは我々観客ですよね。そういった演出はやはりゲームには出せないオリジナリティの溢れる部分だったなと感じます。

オリジナリティと言えば、エピローグで突然始まったアレには驚きました。ここはアイドルのライブ会場になったのかと。原作になかったシーンですがなるほどと思いました。
原作エピローグで表現したかったのは、誰もレイの願いを真面目に聞いてくれないし、表面的に”いい話”にするだけでレイのことを誰も真に理解してくれないという孤独と虚しさだと思います。そこにいきなりレイが望んでもいないライブが始まることでより華やかさの内側に潜む空虚を表現しているように感じました。あとはシンプルに明るい曲も1曲やりたかったのかなとも思いましたが。

あとはこのゲームについては、表情というものが大事になってくると思います。嬉しそうな顔をした人をザックは殺したくなるといった点であったり、ダニーが執拗にレイの瞳を求めたりといった点だったりしますが、ミュージカルの距離感だとさすがに細かい表情まで観客に伝えるのは難しいのかなと感じました。逆にバックダンサーで明らかにキラキラした表情の切り替えが伝わってきたあの人は何者なんだ…という話でしょうか。




(ネタバレここまで)

色々書いてきましたが、とても楽しめた公演でした。
原作の中でシナリオや表現上重要な部分を取捨選択し、ゲームにはないミュージカルという方法で肉付けするテクニックはIbの時から変わらず健在のように感じました。原作の台詞も要所要所で印象的に用いられながら、ミュージカルとして違和感のないようにアレンジされていたと思います。ちゃんと原作へのリスペクトも感じられる内容で、原作ファンも満足されるのではないでしょうか。

ホール入り口付近に原作で散らばっていた履歴書風の演者紹介が貼られていたりといった工夫も良かったですね。

履歴書を見てたら隣の方がダニーのぬいぐるみと一緒に写真を撮っていたのでなんだそれはと聞いてしまったりしました。レアグッズなのかと思いきや手作りぬいぐるみということで2度びっくり。客席でも隣の方がレイチェルコーデでいらっしゃるなど、私よりもずっと熱量の高いファンたちがいて圧倒されました(私もフリーゲーム全体への愛は負けませんよ!)。
100席前後の小さい会場ではありましたがほぼ満席で埋まっていて、こんなに同じ作品への愛の密度が高い空間があるだろうかといった意味でも刺激的でしたね。


Ib, 殺戮の天使と有名フリーホラーゲームのミュージカル化が続くとなんか今後も期待しちゃいますね!
私が好きな作品でいうと「奥様は惨殺少女」とか「蒼の屋敷」とか「まぢちる」とかになるんですがさすがにミュージカル化は難しそうなので、「包丁さんのうわさ」「七ツ怪」とか観たいな~と勝手に希望を書いておきます。知名度でいうと「魔女の家」かなあ。


というわけで今回はここまでです。
興味を持った皆さんはぜひ配信の方をお見逃しなく!

それでは

こんにちは。

あっという間に1年経ってまたお正月になりました。
昨年はブログの更新回数が以前より少なかったのですが、フリーゲームのプレイ自体はそこまで減っていません。レビューを書く時間や気力がないときが多かったのと、YouTubeへの動画投稿を始めたのでそれに時間を割いていたというのもあります。
実況動画を作るつもりはないので、動画化するとなると攻略や縛りプレイ、RTA系の内容となり、新作を発掘していくよりは過去にプレイした作品をひたすらやり込んだ年だったかなと思います。
勇者はG○○gle翻訳で世界を救うことにした。」のRTA動画に始まり、「ありすえすけーぷ」RTA、「ありすすとーりー」の縛りプレイ、「To my forever Love」のスコアアタックと動画を投稿していきました。いずれも作者さんに許可を取るために事前にDMしていたのですが、スコアをお伝えすると皆さん驚いてくれた上に喜んでも下さって、動画公開も快諾していただきました。以前にどこかで言ったと思いますが、作者さん本人を驚かせるスコアを出すというのは私のフリーゲームやり込みの目標の一つなので嬉しかったです。

また、fokaさんの楽曲「世界が色づき始めるとき」を演奏した動画も公開しました。
ごがつのそら。」のレビューなどでも書きましたが今でもとても好きな曲です。作曲者さんにも喜んでもらえて嬉しいです。


とはいえレビューも続けていきたいと思っていますのでブログもよろしくお願いします。
動画の方は私が好きかつ得意でやり込めそうな作品を見つけたら作っていきたいと思います。

こんにちは。今回はNeutralさんの「LEVEL」のご紹介となります。

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オススメ!
ジャンル:謎解き脱出ゲーム
プレイ時間:私の初見ノーヒントプレイで2時間半
分岐:なし
ツール:Unity
リリース:2024/12


一昨日公開されたばかりのNeutralさんの最新作です。Neutralさんといえば寿司打をはじめとするタイピングゲームが大変有名かと思いますが、脱出ゲームも作られておりそのクオリティもまた高いのです。
Flash時代の脱出ゲームが好きでフリゲ2023で投票したりもしました。

そんなNeutralさんの新作発表と聞き早速行ってみると、難易度は★3つ(じっくり)とのこと。腰を据えて挑む必要があるなと構えていたのですが、プレイしだすと面白くて一日で一気にクリアしてしまいました。


本作は脱出ゲームのお約束通り、見覚えのない密室で目を覚ますところから始まります。
部屋には回転する動物のイラストや何かがぴったりはまりそうな穴、アルファベットの書かれた引き出しなど、いかにもな仕掛けがありそうです。こういう風に、ここに謎がありますよ~!と主張してくれると解く側としてもそこに集中できていいですね。
難しい脱出ゲームは得てして細かいクリックポイント探しになったり、背景に同化して見つけづらいアイテムを取得しなくてはならなかったりになりがちですが、本作では解くためのヒントが見つからなくてイライラするというような時間がほとんどありませんでした。限られたヒントでしっかり正解を導き出せるような上質な仕掛けになっていると思いました。
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とはいっても本作の難易度はNeutral作品の中でも難しめの★3。簡単だというわけではありません。
ボリュームはかなりありますし、何気なく画面に入り込んでいたあれがヒントだったのか!といった気付きも必要になってきてしっかりと手ごたえと達成感を得られる難易度です。
私は2部屋目の光るアイコンのギミックが一番好きでした。なるほどそこを見るのかといった発想と、それさえ分かってしまえば少し考えるだけで済むシンプルさが良いですね。
ちなみに本作の謎を解くにあたりメモ帳などは必須と言っていいと思います。出てきた図形や文字のヒントを紙に書き起こしてじっくり考察しましょう。計算要素もあるのでよほど記憶力と暗算力に自信のある方以外はメモなしで挑むのは無謀だと思います。


さて、FlashからUnityへと開発ツールが移行されたのに伴い、画面は3Dのグラフィックとなっています。部屋の中の仕掛けが移動したり回転したり、アイテムを自由な向きから観察することができます。
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上のスクリーンショットはアイテムの観察中です。画面をドラッグすることで自由にアイテムを回転させることができます。この機能を使用しないと解けない謎もいくつもあり、3Dのメリットをふんだんに生かしたギミックとなっているのも良いですね。逆に言うと立体図形を頭の中で組み立てたり回転させたりするのが苦手だという方にはかなり難しいギミックもあるかもしれません。パズルの力が試されるものも複数あります。

しかし謎解きが苦手な方もご安心ください。なんとYouTubeに公式のヒント&答え動画があるのです。自力で解けたときの感慨は失われてしまうと思うので、一度じっくり悩んでからにするのがおすすめではありますが、ゲームページの上部にリンクが張られているのでどうしても困った場合はそちらから動画を見てみると良いでしょう。
私は今回はやらなかったですが、謎解き系のゲームで詰まった時はセーブして一晩二晩くらい放置し、別の日にやってみると案外するっと解けたりするのでそれもおすすめです。本作にもセーブ機能はついているのでお試しあれ。


また、アイテムの金属光沢までグラフィックが作り込まれていて素晴らしいです。
今回の記事に出てきた部屋はゲーム開始直後にいる場所ですが、本作クリアまでには雰囲気の違う部屋があと3部屋も残っています。謎解きに頭をひねりながらも、ぜひグラフィックも堪能していただきたいと思います。


というわけで今回は「LEVEL」でした。脱出ゲームの定番なギミックからやや型破りな珍しい仕掛け(特に一番最後の暗証番号のところは脱出ゲームの謎として解くのは初めてでした)までボリューム満点でありながら、ありがちなストレスを排したプレイしやすい作品となっていると思いますので、ぜひプレイしてみてください。

それでは。

こんにちは。前回の更新から1か月以上空いてしまいました。
今回はフリーゲーム以外でプレイしたゲームについて5本まとめて書いていきたいと思います。

ビート・チェリー・クエスト!

まずは丘の上のカテドラルさんのビート・チェリー・クエスト!です。
フリーゲームだとワケありの暴君さんが有名なサークルさんですね。
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プレイ時間4時間ほどの簡単ファンタジーRPGです。DLsiteBoothで販売中。現在Ci-enにてフォロー中だとクーポンが配布中なのでお得にゲットできます。

ゲームの中身としてはごくオーソドックスなコマンド選択式ターン制RPGなのですが、本作が個性的なのは作者さんが何度もアピールしている通り、そう、乳首です。大事なことなので文字を大きくしておきました。
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作中で何十回と乳首二本突きを炸裂させたことか。なにしろ公式の売り文句が
男のTKBを鍛えろ!コメディ全開!男女カップルのファンタジーRPG!
ですからね。
主人公リナナは新米ハンターで右も左もわからない状態なのですが、ひょんなことからベテランのハンターで討伐ランキングのトップを走るアウレスに気に入られ、パーティーを組むことになります。ベテランと組めるのはありがたいことではありますが、このアウレスというやつはとても思い込みが強く、
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乳首が自分の唯一の弱点であり、これを鍛えれば最強になれるとなぜか信じているのです。リナナのことは"乳首の師匠"扱い。そんな2人が繰り広げるコメディシナリオが本作の魅力となっています。乳首のこと以外でもボケまくり。リナナはそれにツッコんだりボケを重ねたり。物語中盤でイリオノーレが仲間になってからはさらに賑やかに。そして本作のセールスポイント(?)であるシステム、乳首トレーニング、略してちくトレが解禁されます。やるたびにステータスが上がるのでゲージがたまり次第やるといいのですが、毎回迫真の乳首二本突きを見ることに。このくだらなさを笑いに変えられる方なら全編通して楽しむことができるでしょう。

システム面はツクールでよく見るシステムそのものですが、細かいところでプレイヤーへの気配りが感じられます。イベント発生個所は分かりやすいようにマップ上に示されていますし、回復ポイントを使うとゲームプレイ上のTIPSが表示されたり、ダンジョン最奥部からはワープ魔法陣で脱出できるなど、ストレスフリーでゲームを進められるようになっています。
戦闘アニメーションなんかも豊富で動きも軽いのでぜひそのあたりにも注目してみてください。
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To my forever Love

続いてToAgeさんのTo my forever Loveです。Steamでの頒布となります。
こちらは最近プレイ動画をYouTubeに投稿したりしたアクションゲームです。
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ルールはいたってシンプルで、自機(手紙)をゴールへと運ぶだけです。できる操作は最初は左クリックで自機を弾くだけですが、途中から右クリックによるワイヤーアクションのような操作も可能になります。
グラフィックはシンプルで見栄えがするタイプではありませんが、シンプル故にヘルプ不要でゲームのルールやギミックの動作を理解できる作りとなっているのが嬉しい。ピクトグラムの待っている矢印の方向が進行方向であること、!マークのついている黄色い部分は危険で触れてはならないことなどが言われずとも分かります。
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最初のうちは簡単なのですが、ステージが進行するにつれて動くギミックが登場したり、連続で狙い良く右クリックをしなければならなかったり、重力の向きを変更したり、細かな力加減が必要になってきたりしてどんどん難しくなります。

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↑私がかなり苦戦した面です。どう進むのが正解かを考えるのに加え、その考えたルートを実現するのにも正確な操作力と判断力が必要になります。

特に後半になってくると何十回もやり直して練習する必要が出てくると思いますが、次第に操作が上手くなって思い通りに自機を操縦できるような感触も得られて、アクションゲームのツボをしっかりと押さえた作品になっていると思います。この達成感のおかげで、1回クリアした後も何度もプレイして最小手数クリアを目指してやり込んだほどです。私がYouTubeに投稿した動画はそのやり込みの結果です。
最高/最低手数がゲーム内で記録されるので、ぜひやり込んでみてください。今のところ私の記録(1st:148, 2nd:264, 3rd:468)が最高スコアだと思うので、抜いた方はぜひ報告ください。



マヨイヒツジの果樹園

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続いてはnamaageさんのマヨイヒツジの果樹園です。DLsiteで公開されているプレイ時間にして3時間程度のノベルゲームです。
フリーゲームではBlue*Doubt!が有名かと思います。Doubt!の終盤のドロドロ具合が印象に残っていた私は、本作はいったいどんな闇を抱えた作品なんだろうと期待してプレイし始めました。

舞台となるのは孤島に存在する不思議な学園。主人公の山田一郎は新任教師として着任したばかりです。
この学園の生徒は皆頭上に天使の輪のような金属質の物体を浮かべています。それだけでなく、何か重大な秘密が存在していることを山田は知っているようですが、それがプレイヤーに明かされるのはまだ先のことです。

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生徒一人一人に”担当教師”が付くという独特のシステムがあり、一郎は天真爛漫キャラのキャセロール(画像右)の担当となります。生徒の身体面、精神面双方にわたって手厚くサポート。何事もなく過ぎてゆく学園生活。臨海学校なんていう楽しそうなイベントの計画も進みます。ところどころ不穏な匂わせはありますがこのまま不思議なラブコメとして展開してもよさそうな雰囲気は、Episode. 5にて完全に壊されます。

「幸福は義務」というおかしな校則も、「進んでこの職に就く教師はいない」というネガティブな発言も、そして何より生徒の頭上に絶えず浮いている”ワッカ”の正体も、これらの謎はすべてそこで解けることとなります。そして同時にこの圧倒的な理不尽と倫理的な不合理に震えることになるでしょう。しかしわずかながらそこには確かに正当な理由と目的も存在していたのです。
このショックを体感しない事には本作の内容について語ったり聴いたりすることはできません。本作はなんと全体の半分程度に相当するこの章まで体験版で無料でプレイすることができるので、興味を持った方はぜひ自分の手でプレイしていただきたいです。

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タイトルから容易に連想されるように、本作にはキリスト教的な罪の概念が登場します(背景に鳥居があるのが宗教に寛容な日本らしい)。生徒が抱える”幸福”という義務。ではそれに相当する罪とは何なのでしょうか。
それ以外にもSF的設定が含まれており、最後の最後まで分岐の鍵を握るなど設定が複雑で、台詞回しも(特に生徒のいないシーン)やたら意味深な難しい作品ではありますが、ぜひ多くの方に味わっていただきたい作品だと思います。前半で無意味にアホな言動をしていた一郎にも、やたら気さくな同僚のリャンにも、なぜか生徒と同じ制服を着ている学園長のマツリにも、大きな秘密と裏の目的があったりします。エンディングは3種類。ぜひすべての結末を見届けてあげてください。

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あとシンプルに制服が可愛いし立ち絵もきれいですしね。
ビジュアル面、そしてBGMやテーマ曲といった部分に関しても力が入っており、値段以上の価値があります。システムも快適です。オープニングテーマどこかで販売してたりしないのかな…


召喚術の授業は××な魔物と、(上)

続いては内向的ぼっちさんの召喚術の授業は××な魔物と、(上)です。
この作品は主にDLsiteおよびBoothで正式版を頒布しており、PLiCyフリーゲーム夢現では体験版相当を無料公開しているようです。また、本作は12推となっています。
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本作の物語は、主人公のyが魔術学校で初めて召喚術の実践授業を受けるところから始まります。
魔法陣を描いて魔界と"門"を繋げ、魔物を人間界へと召喚する、そんな初級の授業でyが召喚した蝶のような魔物はyの目の前で破裂してしまうのでした。
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失敗に気を落とすyは魔力の安定を意識して次の授業でもリス型の魔物の召喚を試みますが、同じように失敗してしまいます。2度も召喚に失敗し魔物を破裂させたとなると周囲からも不気味がられ疎まれるようになってしまいます。
1年間個別授業で魔力の制御を慎重に行い、魔物を安定して召喚できるようになりクラスでの召喚実習に復帰した矢先、yは自ら作った門に引きずり込まれ、亜空間へと飛ばされてしまいます。そこで出会うのがタイトル画面にいる緑色の目の魔物。彼と出会って物語は大きく動き出します。


こんな話を読んで私は、これは魔界で何とかサバイバルして人間界へ帰る魔法ファンタジーものか、あるいは異世界転生してチート魔法を習得するような流行りものに近い作品かなと思っていました。しかし読み進めるごとに私の想像はいい意味で裏切られ、意外なテーマへとつながっていく作品であると感じました。

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なんというか、魔物との異種間ロマンスのような雰囲気をまとっているのです。緑目の魔物は出会った直後からどう見ても人間界の言葉でいうツンデレ発言を繰り返します。yは自らを魔界へと引きずり込んだ魔物への警戒は怠らないものの、魔界の中に作られた亜空間でかいがいしく世話をしてくれる緑目に次第に心を許していきます。そして魔力の採取がなんか…エロいんです。直接的な行為だったりそうしたイラストが出てくるわけではなく、やっていることはあくまで人間であるyから魔力を抜き取ることなのですが(だからこそ全年齢(12推)に収まっている)、魔力の搾取がしやすくなるために用いる毒薬であったり、緑目がyに触れて何とか機嫌を取ろうとする描写であったりに色気を感じ取りました。魔物の性別が明示されない(そもそもないのかも)のでちょっと違うかもしれないんですが、BL的な面白さがあるように思います。

本作が意外だったのはその点のみではありません。人間界と魔界の自然環境の違いのみならず、生態系や魔力の性質の違いなどがストーリーに絡められていて設定がよく練られています。
しっかりと警戒心を持つyは緑目の魔界での博愛的な行動に対しても批判的な思考を忘れませんが、緑目のその行動はそのまま人間界で人間が生態系に関与することだったり人間第一の倫理観を形成することに相当するのだと思い至ったりと、いろいろな視点を提供してくれるんです。

また、文章表現と背景のリンクの仕方が独特だったりします。ここに挙げた画像のように、背景はないか抽象的なものが多いのですが、たまにシナリオに出てきた修辞に対応する画像が出てきたりしてこのような表現もあるのかと感じました。木蓮の蕾のように笑った、というシーンで蕾がビジュアル的に登場したのがなかなか印象的でした。

このように短い間にいろいろと印象を変えてくれる作品で、yは無事に人間界に帰れるのかという軸もしっかりしているため、どんどん先に読み進めていきたくなる内容でした。

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本作のシステムも独特です。
読み進めているとたびたびストーリーキーというものを入手できます。yの心境に大きな変化があった場面などで鍵のかかった扉が現れるので、そこで適切なキーを選択してやることで物語が進行するというものです。失敗しても持っているキーを自動で試してくれる時もあるのでそこまで難易度は高くないはずです。
このキー入手はいくつかの候補の中から1つ選ぶ場合があり、はずれのキーを選んでしまうとそれが必要な扉で詰んでしまうことがあります。進めなくなった場合、その扉で使えそうなキーを入手できる場面がなかったかを考え、それを取ってくる必要があるのです。

試みとしては面白く一定の効果を上げているように思えますが、私にはバグの温床となっているというデメリットの方が大きいように感じました。1章を読んでいたはずなのに扉を開けたら3章に飛んでいたりといったこともあったので、ここはぜひ解消してほしく思います。
プレイ時間はいろいろキーに迷ったりしながらで3時間程度でした。

Reverse Defenders

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最後に、LibragamesさんのReverse Defendersをご紹介しようと思います。Eight Defender'sというフリーのブラウザゲームを公開されていた方で、2020年のFlash終了に伴い旧作の公開は終了していました。2022年に続編となる本作Reverse DefendersがSteamにて公開されています。

ジャンルとしては村を襲う魔物を倒していく防衛ゲームで、魔物の通り道が固定されているタイプのものになります。道の両脇にサーヴァントを3人配置し、侵攻してくる魔物へ攻撃します。魔物を倒すと経験値とお金を得られ、これを使うことでサーヴァントをレベルアップさせることができます。

本作のシステムとして独特なものがいくつか。
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まず第一に瞑想システムでしょう。これはFlash時代から採用されていたものです。
上の画像で左上の剣を持ったサーヴァント(ファイター)以外は暗く表示されています。これは瞑想中であることを示します。wave中に瞑想ゲージを溜めると敵を倒して得られるものとは別に経験値を得ることができるのです。必要のある時だけサーヴァントを攻撃状態で配置し、戦力が余りそうだったり攻撃範囲から外れているときは瞑想させることで経験値を溜め、次以降のwaveを有利に進めることができるのです。

同じくFlash時代から引き継がれたシステムにクラスがあります。これはRPGの職業をイメージするといいでしょう。クラスごとに攻撃力や攻撃速度、攻撃範囲が異なり、それぞれに得手不得手があります。一定レベルになると上級職へと転職が可能となり、ステータスの上昇や特殊効果の習得ができるのです。初期職3、中級職6、上級職12とかなり選択肢が豊富で、それぞれに違った強みがあるのです。

そんなクラスの特色をさらに引き出すのが今回から搭載されたリバースシステムです。
配置されたサーヴァントと同じ地点に別のクラスを同時に配置して、裏表をひっくり返すようにwave中に入れ替えることができるのです。これによって敵のタイプに応じて対処が得意なクラスへ変更するなど戦略の幅が広がります。さらには各クラスにはそれが裏に存在するクラスへと特殊効果をもたらす、裏特性というものがあり、これをフルに活用することによって攻略を目指していくのです。


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また、本作は多数のステージから構成されています。ステージを攻略したり宝箱を開けたり、ボスを倒したりすることによって攻撃力などのステータスにボーナスを加算していき、より難しいステージへと挑む構成になっているのです。
このバランス調整がよくできていて、慣れないうちはクリアできなくて、ボーナスをマシマシにしてようやく突破したあのステージが、コツをつかんできたころには最低限のボーナスで倒せるようになっており、ターンを節約して攻略することが可能なのです。

行き詰まったら”次の世界線へ”進むことができます。その世界線で得たボーナスポイントを使うことでいわゆる強くてニューゲーム状態に。そうしてプレイヤーの技量とボーナスを積み重ねてラスボスへと挑むことになります。


本作は防衛ゲームにしてはwave中の操作(瞑想/復帰やリバース、ハモナイズという特殊効果の発動など)が相当忙しく、サーヴァントの配置やクラス構成、初見殺しへの対応なども複雑でかなり難しい部類に入ると思いますが、その分自分の上達を実感できますし達成感を強く感じることができるでしょう。

あとはグラフィックもFlash版より進化しています。可愛い女の子2人とマスコットキャラ(?)。それにサーヴァントの絵も棒人間だった時より進化、視認性もアップしています。
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ステージの合間にはちょっとした会話イベントが。ゲームの進行にかかわる重要なヒントの時もあればギャグ回もあり、ちょっとした人生観みたいなのが感じられる話題もあり。
その他操作性やユーザビリティの面でもよくできていると思います。前述のようにwave中も忙しいのでキー操作一つでリバースや瞑想できるのは便利。ステージのやり直しだったりクラス特性の確認、細かな表示の設定など痒い所に手が届く印象。

難しいステージに対してどう頭をひねって攻略していくかというのが主眼のためライトゲーマーにはやや厳しく、コアなゲーマー向けかと思いますがおすすめです。


というわけで5本一気に紹介してきました。
有料の作品は、本当に気軽にDLできる無料の作品と違ってある程度のクオリティを期待することになると思いますが、今日紹介した作品はジャンルは違えどどれも面白かったです。ぜひプレイしてみてください。

それでは。

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