こんにちは。今回は毛色を変えて、私がこれまでプレイしたフリーの音楽ゲームの中で大変に革新的・独特と感じた作品がいくつかあったので、3つ選んでご紹介するという記事にしたいと思います。
…と思って昔プレイした作品を調べていたら、3つのうち2つはすでにプレイ不可のようでした…すみません。

まずはPolygon Gmenさんの「Pop'nTube」です。該当サイトはすでに消滅していたのでリンクなしです。画像はフリーゲーム夢現から。
ゲーム性としては、曲に合わせて降ってくるノーツが下の判定ラインに重なるタイミングで対応するキーを押すという極めてオーソドックスな作品です。本作の驚くべきところは、タイトルにTubeとある通り、YouTubeの動画埋め込みに合わせてゲームをするという点です。上のスクリーンショットで左側はノーツが降ってくるゲーム画面ですが、右側にある画像はYouTubeの動画なのです。
サイトの側でYouTubeと包括契約を結んでいたように記憶しており、曲に関する著作権関連の問題から選曲の幅が制限されがちなフリー音ゲーの問題点をクリアしているこの発想に大変驚きました。JASRAC管理楽曲の音ゲーを合法的にプレイできるフリーゲームは、本作以外には存在しないでしょう。さらにはユーザーによるステージ投稿が可能。プレイしたい楽曲がない場合は(YouTubeに上がっている限り)自分でステージを作ればよいのです。数十程度の公式譜面のほかに、千を超えるユーザー投稿譜面が選択でき、選曲の幅に関しても本作を超える作品はなかったのではないでしょうか。
難易度に関しては、上のスクリーンショットから分かる☆表記のほかに、使用するキー数ごとにページが分かれており初心者向けの4Keys、中級者向け7Keys、上級者向け9Keysがありました。9Keysはプレイしていてすぐ混乱してしまったので、私は4か7でプレイしていました。

続いてご紹介するのは、D4Uさんの「サリング」です。ページ自体はまだ生きてますがflash終了に伴いこちらもプレイはできなくなっているようです。画像は公式サイトからです。
通常音ゲーと言ったら、PCなら曲に合わせてキーを押したりマウスをクリックしたり、スマホならタップしたりフリックしたりという操作をするものですが、本作ではそれらの操作は必要ありません。それではどのように遊ぶかというと、曲に合わせて出現する円の中にマウスポインタを移動するのです。だんだん大きくなる円が最大になるタイミングで円内にポインタがあれば成功です。この独特の操作法の面白い作品でした。本作もプレイヤーによって譜面作成と公開が可能になっています。

よくあるシステムのように上からノーツが降ってくるわけではないので、判定ポイントを画面内の好きなところに2次元的に配置できます。そのために画面上に描かれる図形が面白い形になったりするんです。うまい譜面は音ゲーとして気持ちいいだけでなく、見た目にもきれいだったりします。
また、タイミングがあった時の効果音がタンバリン、拍手、無音の3種類あり、ノーツごとに設定されているのでその辺もうまかったりします。私が本作に興味を持ったきっかけはfokaさんの楽曲「あたりまえ かわりばえ」が入っていたことで、この曲には後半に手拍子の音が入っているのですが、それとゲームの効果音が合致していて気持ちいいなと思った覚えがあります(この曲については音楽素材についての記事で語ってます)。

最後に、まだプレイ可能なミスターつるぴかくんさんの「MusicBook」です。本作が独創的なのはスクリーンショットで明らかでしょう。ふりーむからダウンロードしてきたzipを解凍しても、.exeファイルは入っていません。代わりに.xlsmファイル(マクロ付きExcelファイル)がゲーム本体になっているのです。
ゲーム性としては、カーソル(36行に表示されている黄色と赤のセル)をマウスで操作し、上から降ってくる緑色のノーツに同期させるというものでそれ自体は特筆すべき点はありませんが、Excel上で作ったという個性が強すぎますよね。本来は表計算ソフトであるExcelでここまでできるのかと衝撃を受け、見つけて即ダウンロードした覚えがあります。実は私も昔Excelでパズルゲームを作ったことがあるのですが、せいぜい身内にプレイしてもらうのが精いっぱいでした。しかし本作は十分フリーゲームとして公開するに堪える出来になっており尊敬するところです。
ちなみに作者さんは他にもSuperDrumMasterという作品を出しており、こちらもExcel上で動く音ゲーです。タイミングを合わせてキーを押す王道系なのですが、私の環境ではキー押下ごとに一瞬のフリーズが入ってプレイに支障がある感じでした。私のExcelのバージョンが公開当時のものより新しすぎてダメなのか、単純にPCのスペックが足りてないのか分かりませんが(CPUは2.5GHz以上を推奨しているので、フリーゲームにしては相当高いスペックを要求しているのは確かです)、少し残念です。
自分のPCにExcelが入っているという方は、Excel上でゲームが遊べるという不思議な感覚を味わってみてはいかがでしょう。プレイする場合、ファイル起動時に編集の許可と、マクロ実行の許可を忘れないようにしてください。
というわけで今回は3つの作品をご紹介しました。昔遊んだ作品がプレイできなくなるのは寂しいものですね。
それでは。
…と思って昔プレイした作品を調べていたら、3つのうち2つはすでにプレイ不可のようでした…すみません。
Pop'nTube

まずはPolygon Gmenさんの「Pop'nTube」です。該当サイトはすでに消滅していたのでリンクなしです。画像はフリーゲーム夢現から。
ゲーム性としては、曲に合わせて降ってくるノーツが下の判定ラインに重なるタイミングで対応するキーを押すという極めてオーソドックスな作品です。本作の驚くべきところは、タイトルにTubeとある通り、YouTubeの動画埋め込みに合わせてゲームをするという点です。上のスクリーンショットで左側はノーツが降ってくるゲーム画面ですが、右側にある画像はYouTubeの動画なのです。
サイトの側でYouTubeと包括契約を結んでいたように記憶しており、曲に関する著作権関連の問題から選曲の幅が制限されがちなフリー音ゲーの問題点をクリアしているこの発想に大変驚きました。JASRAC管理楽曲の音ゲーを合法的にプレイできるフリーゲームは、本作以外には存在しないでしょう。さらにはユーザーによるステージ投稿が可能。プレイしたい楽曲がない場合は(YouTubeに上がっている限り)自分でステージを作ればよいのです。数十程度の公式譜面のほかに、千を超えるユーザー投稿譜面が選択でき、選曲の幅に関しても本作を超える作品はなかったのではないでしょうか。
難易度に関しては、上のスクリーンショットから分かる☆表記のほかに、使用するキー数ごとにページが分かれており初心者向けの4Keys、中級者向け7Keys、上級者向け9Keysがありました。9Keysはプレイしていてすぐ混乱してしまったので、私は4か7でプレイしていました。
サリング(Cirring)

続いてご紹介するのは、D4Uさんの「サリング」です。ページ自体はまだ生きてますがflash終了に伴いこちらもプレイはできなくなっているようです。画像は公式サイトからです。
通常音ゲーと言ったら、PCなら曲に合わせてキーを押したりマウスをクリックしたり、スマホならタップしたりフリックしたりという操作をするものですが、本作ではそれらの操作は必要ありません。それではどのように遊ぶかというと、曲に合わせて出現する円の中にマウスポインタを移動するのです。だんだん大きくなる円が最大になるタイミングで円内にポインタがあれば成功です。この独特の操作法の面白い作品でした。本作もプレイヤーによって譜面作成と公開が可能になっています。

よくあるシステムのように上からノーツが降ってくるわけではないので、判定ポイントを画面内の好きなところに2次元的に配置できます。そのために画面上に描かれる図形が面白い形になったりするんです。うまい譜面は音ゲーとして気持ちいいだけでなく、見た目にもきれいだったりします。
また、タイミングがあった時の効果音がタンバリン、拍手、無音の3種類あり、ノーツごとに設定されているのでその辺もうまかったりします。私が本作に興味を持ったきっかけはfokaさんの楽曲「あたりまえ かわりばえ」が入っていたことで、この曲には後半に手拍子の音が入っているのですが、それとゲームの効果音が合致していて気持ちいいなと思った覚えがあります(この曲については音楽素材についての記事で語ってます)。
MusicBook

最後に、まだプレイ可能なミスターつるぴかくんさんの「MusicBook」です。本作が独創的なのはスクリーンショットで明らかでしょう。ふりーむからダウンロードしてきたzipを解凍しても、.exeファイルは入っていません。代わりに.xlsmファイル(マクロ付きExcelファイル)がゲーム本体になっているのです。
ゲーム性としては、カーソル(36行に表示されている黄色と赤のセル)をマウスで操作し、上から降ってくる緑色のノーツに同期させるというものでそれ自体は特筆すべき点はありませんが、Excel上で作ったという個性が強すぎますよね。本来は表計算ソフトであるExcelでここまでできるのかと衝撃を受け、見つけて即ダウンロードした覚えがあります。実は私も昔Excelでパズルゲームを作ったことがあるのですが、せいぜい身内にプレイしてもらうのが精いっぱいでした。しかし本作は十分フリーゲームとして公開するに堪える出来になっており尊敬するところです。
ちなみに作者さんは他にもSuperDrumMasterという作品を出しており、こちらもExcel上で動く音ゲーです。タイミングを合わせてキーを押す王道系なのですが、私の環境ではキー押下ごとに一瞬のフリーズが入ってプレイに支障がある感じでした。私のExcelのバージョンが公開当時のものより新しすぎてダメなのか、単純にPCのスペックが足りてないのか分かりませんが(CPUは2.5GHz以上を推奨しているので、フリーゲームにしては相当高いスペックを要求しているのは確かです)、少し残念です。
自分のPCにExcelが入っているという方は、Excel上でゲームが遊べるという不思議な感覚を味わってみてはいかがでしょう。プレイする場合、ファイル起動時に編集の許可と、マクロ実行の許可を忘れないようにしてください。
というわけで今回は3つの作品をご紹介しました。昔遊んだ作品がプレイできなくなるのは寂しいものですね。
それでは。
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