フリーゲームの森

フリーゲームのレビューブログです。 ノベルゲーム・アドベンチャーゲームを中心にお勧めの作品を紹介します。
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2024年05月

もう1週間たってしまいましたが、先週東京ゲームダンジョン5に行ってきたのでその感想や出会った作品たちなどについて書いておきます。


会場は東京都立産業貿易センター浜松町館というビルで、ビッグサイトのように巨大な施設ではありませんでしたが綺麗でよかったです。


事前に入場チケットを買っておいたので入り口でQRコードを見せて入場します。パンフレットももらいました。まず入ると目の前にたくさんの出展者のビラが並んでおり期待が高まります。
会場は2フロアにわたっていたのですが、まずは入り口のある4階のブースを端から見ていくことにしました。


まず見つけたのはNutrientsさんでした。私が実際にプレイしたことがあるのは「おいなりっ!」のみという状態でしたが、ノベコレでの活躍はよく耳にしますしお話しできてよかったです。とりあえずその場で頒布されていた「Eclipse:Fall -神の断罪-」のパッケージ版を購入しました。
次にプレイするフリー作品は何がおすすめか聞いてみたところ、「こと国シスターズ!!」がおいなりっ!同様にコメディ寄りで楽しめるんじゃないかということだったので、帰ってからノベコレでDLしました。
eclipsefall


さて会場をまた歩いていくとBagueGamesさんにお声掛けいただき、「私が死ぬための乙女ゲーム」の10ページほどあるしっかりしたパンフレットをいただきました。インパクトあるタイトルで、おそらくTwitter上かどこかで見たことがあったのですがプレイはしていませんでした。せっかくの機会なのでプレイリストに加えておきます。A4フルカラー10ページのパンフレットで紙も上質だったのでうれしくなりますね。
そしてすぐに神歩月さんにもお声掛けいただきました。ノベコレで配信されているようだったのですが存じ上げないサークルだったのでやや申し訳ない気持ちがありつつも、自己紹介なんかをしました。代表(個人サークルさんかな?)のカンナさんの名刺もいただいてしまって、これは紹介されていた「MonstrousPark」をプレイするほかないなという思いを抱いて一旦別のブースへ。

続いて以前から知っているサークルである箱庭ゾーイトロープさんのブースを発見しました。「七ツ怪」や「黄泉廻道」なんかをプレイしたことをお話しできました。とっさに作品名が出てこなかったりしてテンパって、感想とかの中身は全然言えなかったのが悔やまれます。どちらの作品も立ち絵がかわいらしく作りこまれていたなという印象をよく覚えています。お着換えできたりLive2Dがうまくなじんでいたり。
現在制作中という「心情ノイズ」もCi-en上などでたびたび目にするので、期待しています。


またまた歩いていき、ToAgeさんのところでシンプルな2Dアクションゲームの「To my forever Love」を試遊することにしました。マウスで遊ぶ高難度2Dアクションという触れ込みだったので、私は「ニュー・スーパーフックガール」を通しSランククリアし裏スノーマンストリートだってクリアしてるんだぞ、やってやるぜ、という気持ちでプレイしてみました。手紙をマウスクリックで弾くようにしてゴールまで導くという内容で、確かになれるまでが難しい! これまでにやったことがある似たゲームでは連続してはじくことができる仕様のものが多かったのですが(SunflatGamesさんや星探の中のミニゲームなどがすぐに思い浮かびました)本作では一度弾いた後は着地して安定するまでは再度操作できないルールとなっており、一度の操作の正確性が強く求められるバランスでした。ゴルフみたいなイメージと言ったら伝わるでしょうか。


もうどんな順番で回ったか忘れてしまいましたが、ほかにもいろいろなブースでお話を聞いたり展示品を試遊したりすることができました。

鈴木賢さんの「異次元盤上遊戯カオスボード」は将棋やオセロなどの定番ボードゲームの駒が勢ぞろいしたオリジナルのボードゲーム。似た試みの作品はほかにも見たことがありますが、本作にはカードゲーム的要素が加えられており、カオスの名にふさわしい爆発力のあるゲームといった印象でした。数分レクチャーを受けながら遊んでみただけだとルールの把握も難しい感じでしたが、コンセプトとしては良さそう。開発する側にとってもバランス調整が相当難しそうだったので今後に期待でしょうか。

壁面にかけられた展示で異彩を放っていたのはYouTopiaさんの「キャバ嬢に貢ぐRe」。イラストの塗りが独特でパッと目についたほか、ブースで配布されているチラシに付属の札束を模した投票券を登場する各キャバ嬢に献上できるシステムが面白い。後日発表された集計結果はこんな感じ。



にしすけさんの「カップルメーカー」も気になりますね。会場で遊ぶことはかないませんでしたが、割と自分好みのパズルのにおいを感じます。「決戦前のヒトリ ~主人公以外全員『カップル』がいるアドベンチャー~」のレビューも書きましたしね。…と思っていたらAndroid版がもう配信済みなんですね。後でやってみます。

伏見のヒナタはんさんにもお会いしました。ミステリー風コメディのシリーズや、立ち絵が変なギャルゲーを作っている方と認識はしていたのですが実は未だプレイしたことがなく、この機会にやってみようと思いました。何からやるのがいいか聞いてみたところ、シリーズ1作目の「まったく証拠は無いですが、あなたが犯人です。」からがいいんじゃないかとのお言葉をいただいたのでDLしておきました。


他に未リリースみたいだけど気になるなと思ったものもいくつか。
しゃけ。さんの「マジックナンバーズ」がぱっと見良さそうな印象を受けました。トランプっぽいシンプルな見た目に魔法系ローグライクカードゲームというジャンル。ほっとフクロウさんの「カードの不思議なダンジョン/黄泉からの帰還」をかなりやりこんだので、こんな感じに楽しめるんじゃないかなと期待。今調べてみると、作者さんはunityroomで多数の作品を投稿されていることに気づきました。unityroomはたまにしか見に行かないので知らない作者さんばかりですね。
白火夢野さんの「Twinkle★Nights」も可愛らしい絵と、「もう一度、世界を好きになる物語。」というコピーが気になります。
っっっtさんの「クロノスの孤島」も面白そう。7月デモ版配信予定ということなので期待。



あまり時間がなかったのでゆっくりとは見れませんでしたが、それでも10以上はブースを回れて作者さんとお話しできたりもしたのでよかったです。ゲームという私の興味のあるジャンルに絞り込んでいるイベントのため、コミケなどよりも規模は小さいのに見て回りたい場所はとても多かったです。即売会ではないので試遊ができたり、道を歩いていたら作者さんの側から声をかけていただいてお話を聞けたりしたので満足度はかなり高かったです。
帰る前に入り口付近にあった大量のビラから気になるものを選んで持ち帰りました。

名刺をたくさんいただいてしまったのですが返せるものがなくちょっと悩んだりもしました。冬瓜名義の名刺を作るか…?
しかし宣伝するものはこのブログくらいしかないしアイコンもフリー素材だし見栄えしないなあ……


さて、帰宅後に実際にやってみた作品もいくつかあるのでここでご紹介しましょう。


神歩月さんの「MonstrousPark」はTrue End、Extraまでプレイしました。不気味なお話と立ち絵がマッチしている感じがよかったです。特定の主人公がいない群像劇という形式をとっているうえにちょっと登場人物が多すぎて、キャラクターを覚えるのが大変でした。また、遊園地の謎がだんだん解き明かされていくという感じではなく突然重要な事実が明らかになってしまうので、次第に謎が解けていく快感みたいなのは薄いかなと感じました。
選択肢がかなりたくさんあるのですが、一度選ぶと好感度の変化量がわかるようになるシステムがとても親切でいいですね。これがないと多分True Endはかなりきつかったでしょう。
monstrous1png


続いてかみんのかんみさんの「つなげてすてーしょん」をプレイしてみました。会場で気になりつつもブースに行けなかったのですが、unityroomで公開されていたので簡単に遊べました。
スタート地点からゴールまでいい感じに線路を引いて電車を誘導するパズルでごく王道な感じだったのですが、途中から出てくる特殊パネルのようなものの意味が最後まで分からなかったのが残念でした。さすがにルール説明なしではきつかったです。
station

試遊で最初の何面かをやった「To my forever Love」はSteamで200円と安価で販売されていたので購入してやってみました。最初のうちは手紙の近くをはじくだけの操作でしたが、ステージが進むと近くの壁をつかむ操作や動くギミックが登場し、難易度はさらに上がってきたように感じます。しかし往路は30分ほどでクリア。ニュースーパーフックガールを倒した私の敵ではないわ!
返事の手紙を届けるステージがまだ残っているようなのでこちらもこれからクリアしていきたいです。
the_letter2
障害物や穴のあるステージ上で手紙を宛先へと誘導します。ルール説明がデザインで完結していて直感的に遊べます。

the_letter
無事届けることができました。


楽しかったのでまたイベントあったら行きたいですね。
その時までに、これまで買ったりもらったりした作品たちはしっかりプレイしておきたいです。今回Overcastさんのブースで「あ、去年コミケで買った「クラウディ・デイズ」まだやってない!」と気づいてしまったので……


それでは。

こんにちは。
むきりょくかん。さんの「ほしのの。」という作品は私にとって思い出の作品であるという話は過去に何度かしたことがあります。物語の舞台である栃木県栃木市星野に行ってみたいなあという気持ちは以前からあったのですが、川崎(「ごがつのそら。」の舞台)や新横浜(「Normalize Human Communication」の舞台)に比べると交通の便が悪く、作者の吉村さんも「車で行ったほうがいいレベルの田舎」と過去に言っていたのでなかなか実際に行くにはハードルが高くて足を運べませんでした。

しかし先月ついに現地へ行ってみたので今回の記事はその時の記録です。
(この記事タイトルですが行ったのはGW中ではないです。カタクリの開花時期に合わせたかったので…)
開花時期



さて、今回の聖地巡礼対象である「ほしのの。」については3年前にレビューを書いたので細かいことはそちらに譲りますが、軽く説明をしておくと、

交通事故で両親を亡くした中学生の主人公川島結城が星野に住む祖父母一家に引き取られて生活することになり、慣れない田舎暮らしやおせっかいな従姉に悩まされながらも順応して距離を縮めていくというほのぼの系ギャルゲー。

といった感じでしょうか。


というわけで今回は栃木駅から出発です。写真は行きで撮り忘れたので帰りの時のものです。もう真っ暗。
station

東武日光線とJR両毛線が通っています。急行も止まるようですし駅舎も大きく、付近には商業施設も並んでいて別に全然田舎ってほどじゃないなと思いました。


まずは駅周辺を散策してみます。作内の描写にもあった通り、「蔵の街」というのを前面に押し出しているのがよく感じられました。時折古そうな蔵造りの建物が並び、スタバもなんかシックな外観だったり。
ゆーちゃんがお姉ちゃん命令に負けて寒い中自転車を漕いで向かった幸来橋まで歩きます。

koraibashi1
当然冬蛍は光っていないわけですが、なんだかゆーちゃんとはるねぇを近くに感じられる気がします。
遊覧船に乗る時間はないので付近を少し歩きます。

koraibasi2

なるほどなるほど。この蔵造りが並ぶ情緒溢れる通りを凍えながら、温かい紅茶を飲んだりして歩いて行ったわけですね。そしてチャリを盗まれる、と。どこに停めてたんだろう。
そういえばスマホアプリ版では鍵をなくしたことになってましたね。盗まれるのはネガティブなイメージが強いから変更されたんでしょうか。


そしてここから星野へ向かっていきます。市営のふれあいバス寺尾線に乗って40分ほど。途中はほかの乗客も何人もいましたがだんだん降りていき途中からは私一人に。だんだんと建物が少なくなっていく様子がよくわかります。確かにここまでくればかなり田舎と言っていいでしょう。
10km以上乗っても200円しかかからないのはかなり安いですね。

iseki

星野遺跡前で降りると文字通り目の前に星野遺跡記念館が。休日のみしか入れませんが入館無料ということで見ていきます。
私が建物に入ってみると受付みたいなところにすら誰もおらず、これ勝手に見て行っていいってことかなと少し悩んでいたら、さっき駐車場の車内で暇をつぶしていたっぽい男性が入ってきて、どうぞと言ってくれました。なるほど普段あまり人が来ないから、入館者が来た時だけ受付にいるようにするという感じみたいです。

展示内容は星野周辺など栃木市で出土した打製石器と発掘調査について、といった感じでした。日本列島に旧石器時代はあったのか、未だ確固とした結論が出ていないというのは少し意外ですね。中学校とかで習ったのかもしれませんが完全に忘れていました。

小さめで地味な展示ですがちゃんと見ると1時間近くかかりました。地質や岩石の話は結構分かるところも多かったですね。
その間他のお客さんは2人組が1回来て私より先に帰ったくらいで他には誰も来ませんでした。う~ん、みのりんに同意。
map1


遺跡を出た後は周辺散策です。
まずは和泉家がある(という設定)の星宮神社へ。

shrine.MP

うん、ほしのの。マップで見た構図と完全に一致してますね!
神社内は聞いていた通りボロボロで、賽銭箱すら見当たりませんでした。階段が狭くて急で、手入れもされてなさそうでちょっと怖い。でもこの近くにゆーちゃんが住んでると思うと特別なものに見えてくるから不思議です。


kanuma
鹿沼市との境界付近。1話で川遊びしたポイントはもっと上流らしいです。



hosinobasi
星野橋。ゆーちゃんがはるねぇとけんかした日にみのりんと話した場所ですね。
作内では夜にしか出てこないので昼に撮ったこの写真とは雰囲気が違いますね。まあここに夜来るには本当に車を用意してこないと詰みそうなので再現は厳しい…


ほしのの。検定(中級編)に誤答選択肢として出てきた星野河川公園付近を歩いていると不意に音楽が聞こえてきました。時間を見るとちょうど5時。なるほど夕方に「夕焼け小焼け」が流れるみたいなやつね…と思いつつ全く聞いたことのない曲だったので頑張って歌詞を聞き取ってググってみるとなんと「栃木市民の歌~明日(あす)への希望~」という市歌であることが判明!
思いもしない方向からローカルな雰囲気に包まれてなんか感動しました。旅行の醍醐味の一つではないでしょうか。

久石譲さん作曲、その娘の麻衣さん作詞・歌唱というこの豪華な市歌は、栃木市のホームページから無料でDLできるほか歌の楽譜や伴奏譜、合唱譜、吹奏楽譜などもDLできます。すごい。太っ腹。

この市歌は平成27年制定ということでかなり新しいみたいですね。ほしのの。の公開が2007年(平成19年)なので公開当時は存在していなかったはず。その頃は別の曲が流れていたのでしょうか。


road
ひたすらまっすぐな道と両脇に畑や山が広がる様子。ゆーちゃんも言っていた通りこれなら1度通れば迷うこともないですね。


そして私は4話後半の名シーン、夏祭りの帰りに星空を見上げて最後にははるねぇとの関係を一つ先のステージへ進めたあの場所に行こうと思い探してみました。
星野自然村の脇を通るという情報があったのでそれをもとに探すのですが、その周辺は私有地につき立ち入り禁止の立て札が立っていたりしてどうも違いそう。いろいろ探索してみますが見つけられません。
カタクリの群生地としても知られるらしいので、その情報がないかとネット上を検索していると、やはり立ち入り禁止の先が該当の場所っぽいという結論に至りました。さすがに不法侵入して通報されるわけにもいかないので今回は諦めます。自然村に正規の客として予約して行ったりすれば入れるんでしょうか? しかしどう見ても開花時期はキャンプ場のオフシーズンで開いてなさそうなんだよな…

谷倉山に登る動画を探してみると、この動画の人が一番私が行った近くを通っているのですが、私が行った時には結構目立つように取り付けられていた立ち入り禁止の札が動画内では見当たらないので、動画撮影から現在までの3年くらいの間に設置されたんでしょうか。行けなくて残念でした。



そんなことはありながらも帰路につきます。帰りは再びバスで栃木駅前まで。そこで私は、レモン牛乳飲んでない!と気づきました。1話で登場したレモン牛乳は正式名称を「関東・栃木レモン」と言い、はるねぇの好物でもあります。ゆーちゃんの口には合わなかったようですが私も味わってみたい! ということで売っている店舗がないか探してみます。コンビニやスーパーを3店舗ほど回りましたが見つからなかったので、帰りに調べながら通販で購入しました。栃木県内ならどこでも売っているというわけではないみたいです…。

届いたギフトセットがこちら。

gifts
結構ボリュームあります。レモン牛乳に加え、ヨーグルトなどもセットになっています。


milk1
はるねぇの好物

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グラスに注いだレモン牛乳。きれいな薄い黄色で甘いにおいの中に僅かに柑橘っぽい香り。
飲んでみると全く酸っぱさはなく甘い牛乳といった感じ。私は結構好きでした。


yogurt
ヨーグルトのほうは…一般にヨーグルトと言って想像されるものよりも固くてずっしりしてました!
濃厚で舌にまとわりつく感じがします。私は牛乳その他乳製品は好きなので、この濃さに満足です。
凍らせてみるのもありじゃないかと思い1つ冷凍庫へ入れてみた結果…金属製スプーンも入らないほどカチコチに! 少し解かして食べました。凍らせるくらいまで冷やすと甘味より酸味が目立つ味わいで、私は普通に冷蔵で食べたほうがおいしいかなと感じました。


今回の記事は以上になります。
道中で人と出会わないので堂々とfokaさんの「あたりまえ かわりばえ」を歌いながら散歩できたのも気持ちよかったです。みんなも栃木に行ってほしのの。を感じよう!
星待スポットはそのうちリベンジしたいですね。

それでは。

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