こんにちは。今回はナナメさんの「ドキドキかかとフレンズ」です。

ジャンル:不条理系ラブコメ(?)
プレイ時間:エンディングまで3分、フルコンプまで1時間半程度
分岐:攻略対象5人(?)、エンディング33種
ツール:ティラノスクリプト
リリース:2025/11
その昔、Flashゲームが流行っていたころ。私的似非ベジタリアンというサイトのゲームが一部界隈の間で話題となっていました。一切脈絡のない意味不明な展開と謎の造語やキャラクター(?)。読者を完全に置き去りにするあのクレイジーさは私の脳裏にもはっきりと焼き付いています。
その代表格が「おいしいコロッケをつくろう!」だったわけですが、Flashのサポート終了後プレイできない状態になっていました(Ruffleとかで頑張ればできた気はしますが)。ところが先月、突然ティラノスクリプト版が発表されるとノベコレにも投稿されていて、大変驚きました。しかもあれから2か月の間にさらに3本の新作が発表されているではありませんか!
本作「ドキドキかかとフレンズ」はそんな新作の1番手。おそらくナナメさんの15年以上ぶりの新作ゲームになるのではないでしょうか。
というわけでナンセンス系の展開に面白みを感じないという方には本作はお勧めできません。逆にあらゆる理不尽な運命を受け入れて心の中でツッコんだり笑い飛ばせる方なら神ゲーとなり得るでしょう。
ちなみに私は旧作Flashの中では「なぜなにどうぶつらんど」とか「大日本昔話」がかなり好きだったりします。YouTubeで動画として公開されているので興味のある方はぜひ見てみてください。
大きな一寸法師が流れてきました。プリンターからみそしるがー
さて、本作のあらすじですが、私の手に余るので公式の紹介文を引用しておきましょう。
それだけ頭に入れて「はじめから」をクリックしていきますと、設定は頭おかしいものの真っ当に学園ラブコメが始まって驚きました(プレイ済みの方の中には、これのどこが真っ当なんだとお思いの方もいるでしょうが、あの本当に意味不明だったFlash作品群と比べたら話の筋が存在している分まともなんです!)。
しかも今回はOPムービー付き! ギャルゲーにありがちなヒロインの紹介とかを含むムービーが流れていくのですが

はい、来ました! こちらが今回のメインヒロイン、デスかかとちゃんです!
。。。???なんですかこれは?
まあ、これまでに攻略対象がクリーチャーだったり幾何学図形だったりする作品のレビューを書いてきたし、ブログでは扱っていないけれども眼球相手に恋愛したこともあるしこの程度想定範囲だぜ!
しかしナナメさんはこんなもんでは許してくれません。デスかかとと全く同じ見た目の「ひじ」「ひざ」の2人、さらに「くつした」「アメリカ合衆国」の5人とヒロイン多数の賑やかなギャルゲーが始まるのです!
体の部位のようにレイヤーがそろっているならともかく、衣類とか国家が攻略対象として並列されているセンスは並の作者さんには出せないでしょう。
そんなヒロインごとの分岐ルートや即死バッドエンド系、特殊な展開があるルートなど合わせて全33個ものエンディングがあります。ゲーム起動してタイトル画面のエンディングリストを見た時はその個数に圧倒されました。エンディングタイトルだけ見ても一切展開が予測できない、対ネタバレ最強性能を誇る本作なのでエンディングフルオープンした私のスクリーンショットを載せちゃいます。

圧巻の24エンディング、しかも次のページにも9つあります。
これを回収するのは見た目の印象より苦労すると思います。コメディでのバッドエンドは一発分岐が基本ですが、本作では特定のフラグを立てておかないと進行しないルートが複数存在しているのです。
私が最後まで回収に迷ったルートでは、アメリカ合衆国が分岐の鍵を握っていました。
さらに上のスクリーンショットをよく見ると24あるサムネイルのうち3つだけにヒロイン立ち絵がついていることに気づくでしょう。そう、本作にはハッピーエンドが存在しているのです!
いくらコロッケを作ろうと頑張っても、メンチができたりカレー談義をしたりしかできなかったあの頃と違い、ヒロインと結ばれることができるというのがかなり衝撃的でした。
とこのように、ギャルゲーとしての形を保っているという意味で真っ当であるというのが先述した真っ当という評価の意図です。
しかしナナメさんらしいぶっ飛び具合の分量も決して減っていません。むしろ尺と分岐が増えた分「コロッケ」よりもトンチキな展開はボリュームを増しています。トンデモ展開8割+ギャルゲーとしてのフォーマット2割(謎にしっかりしている分岐フラグ含む)という形で本作はできているといっていいでしょう。
トンデモ展開についてはここで説明できるものではないし直接ご覧いただくのが一番かと思いますが、例はいくつか挙げておきましょう。ノーベル賞を1000個獲ったり地球の中心にテレポートしたりアラスカを食べたり人権を失ったりヒント機能の代償に片腕を失ったり池の水を飲み干したり……もう十分でしょうか?
というわけで本作のレビューは以上になります。正直令和の時代になってナナメさんの新作を楽しむことができるとは大変びっくりです。こうしてブログに記事も書いてしまいました。
エンディング回収度の確認やセーブ可能などFlashに比べてプレイしやすさも向上していますので、ぜひこの「何も分からなさ」を気軽に体感してみてください。

それでは。

ジャンル:不条理系ラブコメ(?)
プレイ時間:エンディングまで3分、フルコンプまで1時間半程度
分岐:攻略対象5人(?)、エンディング33種
ツール:ティラノスクリプト
リリース:2025/11
その昔、Flashゲームが流行っていたころ。私的似非ベジタリアンというサイトのゲームが一部界隈の間で話題となっていました。一切脈絡のない意味不明な展開と謎の造語やキャラクター(?)。読者を完全に置き去りにするあのクレイジーさは私の脳裏にもはっきりと焼き付いています。
その代表格が「おいしいコロッケをつくろう!」だったわけですが、Flashのサポート終了後プレイできない状態になっていました(Ruffleとかで頑張ればできた気はしますが)。ところが先月、突然ティラノスクリプト版が発表されるとノベコレにも投稿されていて、大変驚きました。しかもあれから2か月の間にさらに3本の新作が発表されているではありませんか!
本作「ドキドキかかとフレンズ」はそんな新作の1番手。おそらくナナメさんの15年以上ぶりの新作ゲームになるのではないでしょうか。
というわけでナンセンス系の展開に面白みを感じないという方には本作はお勧めできません。逆にあらゆる理不尽な運命を受け入れて心の中でツッコんだり笑い飛ばせる方なら神ゲーとなり得るでしょう。
ちなみに私は旧作Flashの中では「なぜなにどうぶつらんど」とか「大日本昔話」がかなり好きだったりします。YouTubeで動画として公開されているので興味のある方はぜひ見てみてください。
大きな一寸法師が流れてきました。プリンターからみそしるがー
さて、本作のあらすじですが、私の手に余るので公式の紹介文を引用しておきましょう。
少子高齢化で一夜にしてということです。とりあえずギャルゲーであることは分かりました。
人口が1億人から3人になった
日本でオレのハチャメチャな学園生活が始まる
多様性・学園・恋愛シミュレーションゲーム
それだけ頭に入れて「はじめから」をクリックしていきますと、設定は頭おかしいものの真っ当に学園ラブコメが始まって驚きました(プレイ済みの方の中には、これのどこが真っ当なんだとお思いの方もいるでしょうが、あの本当に意味不明だったFlash作品群と比べたら話の筋が存在している分まともなんです!)。
しかも今回はOPムービー付き! ギャルゲーにありがちなヒロインの紹介とかを含むムービーが流れていくのですが

はい、来ました! こちらが今回のメインヒロイン、デスかかとちゃんです!
。。。???なんですかこれは?
まあ、これまでに攻略対象がクリーチャーだったり幾何学図形だったりする作品のレビューを書いてきたし、ブログでは扱っていないけれども眼球相手に恋愛したこともあるしこの程度想定範囲だぜ!
しかしナナメさんはこんなもんでは許してくれません。デスかかとと全く同じ見た目の「ひじ」「ひざ」の2人、さらに「くつした」「アメリカ合衆国」の5人とヒロイン多数の賑やかなギャルゲーが始まるのです!
体の部位のようにレイヤーがそろっているならともかく、衣類とか国家が攻略対象として並列されているセンスは並の作者さんには出せないでしょう。
そんなヒロインごとの分岐ルートや即死バッドエンド系、特殊な展開があるルートなど合わせて全33個ものエンディングがあります。ゲーム起動してタイトル画面のエンディングリストを見た時はその個数に圧倒されました。エンディングタイトルだけ見ても一切展開が予測できない、対ネタバレ最強性能を誇る本作なのでエンディングフルオープンした私のスクリーンショットを載せちゃいます。

圧巻の24エンディング、しかも次のページにも9つあります。
これを回収するのは見た目の印象より苦労すると思います。コメディでのバッドエンドは一発分岐が基本ですが、本作では特定のフラグを立てておかないと進行しないルートが複数存在しているのです。
私が最後まで回収に迷ったルートでは、アメリカ合衆国が分岐の鍵を握っていました。
さらに上のスクリーンショットをよく見ると24あるサムネイルのうち3つだけにヒロイン立ち絵がついていることに気づくでしょう。そう、本作にはハッピーエンドが存在しているのです!
いくらコロッケを作ろうと頑張っても、メンチができたりカレー談義をしたりしかできなかったあの頃と違い、ヒロインと結ばれることができるというのがかなり衝撃的でした。
とこのように、ギャルゲーとしての形を保っているという意味で真っ当であるというのが先述した真っ当という評価の意図です。
しかしナナメさんらしいぶっ飛び具合の分量も決して減っていません。むしろ尺と分岐が増えた分「コロッケ」よりもトンチキな展開はボリュームを増しています。トンデモ展開8割+ギャルゲーとしてのフォーマット2割(謎にしっかりしている分岐フラグ含む)という形で本作はできているといっていいでしょう。
トンデモ展開についてはここで説明できるものではないし直接ご覧いただくのが一番かと思いますが、例はいくつか挙げておきましょう。ノーベル賞を1000個獲ったり地球の中心にテレポートしたりアラスカを食べたり人権を失ったりヒント機能の代償に片腕を失ったり池の水を飲み干したり……もう十分でしょうか?
というわけで本作のレビューは以上になります。正直令和の時代になってナナメさんの新作を楽しむことができるとは大変びっくりです。こうしてブログに記事も書いてしまいました。
エンディング回収度の確認やセーブ可能などFlashに比べてプレイしやすさも向上していますので、ぜひこの「何も分からなさ」を気軽に体感してみてください。

それでは。



