こんにちは。今回はPOPODOTさんの「ゾンビーデ☆バンビーナ」のご紹介になります。

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ジャンル:2Dゾンビアクションゲーム
プレイ時間:難易度ノーマルで2時間程度
分岐:1か所(後述)
ツール:RPGツクール
リリース:2017/8
備考:15禁。流血等グロテスクな表現あり。第13回ふりーむゲームコンテスト萌え部門金賞受賞作


本作品を紹介するうえでジャンルの分類に少し迷いました。
装備や食べ物で自身を強化していくRPG的要素もあり、目的地まで様々なマップを探索して進んでいくADV的要素も強く、ストーリー重視な作品でもあります。しかし私がプレイした感想としては、(特に高難易度では)いかに敵を避けながら進むか、少ない弾で効率的に相手を倒すかというアクション要素が重要になってくる感じがしたので、本ブログではアクションゲームとして分類することにしました。実は初めてのアクションゲームのレビューとなります。



本作の物語は、突然地球に隕石が衝突するところから始まります。地割れなどの被害にとどまらず、なんと隕石に付着していたゾンビウイルスが人々をゾンビ化してしまったのです。そんな阿鼻叫喚の中、主人公のラーラはゾンビウイルスから身を守るためのイエローハッピーワクチンを求め、ゾンビと戦いながら病院を目指すのでした。


相棒となるマークと一緒にゾンビを倒しながら探索していき、たまにボスを倒す必要があるのですが、これが結構難しい!
開始時に難易度を3段階から設定できるので、アクションゲームが得意でないなという方はイージーを選びましょう。私はノーマルから始めたのですが、慣れないうちは弾切れになったりして割と大変でした。難易度ベテランでは入手できる弾の数がかなり少なくなっており、初見の方にはお勧めできません。

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ゾンビの倒し方については、最初に作中作の形式をとって丁寧なチュートリアルがあります。武器を装備した状態でDキー押下で向いている方向(四方に固定)へ発砲します。弾丸は消耗品なのでやたらに乱射しているとすぐに弾切れになってしまうので注意です。きちんと狙いをつけて発砲するようにしましょう。


序盤の敵は体当たりしてくるくらいしか攻撃手段を持っていませんが(とはいっても近づくと突然スピードアップして向かってくるので油断禁物です)、中盤以降の敵は機動力が高かったり飛び道具を持っていたりと厄介なパターンが多いです。特に難易度ベテランでは、それらの敵を相手にしていると一瞬で弾切れとなってしまうので、マップをある程度覚えておき、どうしても倒す必要のある敵以外は走り抜けてかわすような動きを要求されます。このあたりが非常にアクションゲームらしいんですよね。

ボス戦については攻撃をかわし続けても終わらないため、ある程度の弾数を用意しておかなくてはなりません。どのボスも遠距離攻撃の手段を持っており簡単ではありませんが、行動パターンはさほど多くないので何度か挑んでいくうちに上達して勝てるようになっていくでしょう。

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そんなわりとハードなシステムとなっている本作ですが、ストーリーの方も大事です。
前半のうちは、ギャル風でゾンビにも物怖じしない強気のラーラと怖がりで前衛に立っての戦闘を避けてアイテム合成などで協力するマークの対比が面白く、ギャグイベントもよく仕込まれています。

しかし中盤でマークは一人で戦わなければならない状況に陥ります。ビビりながらもゾンビを倒していくマークを見ているとなんだか頼もしく感じていきます。ついさっき出会ったばかりのラーラではあるけれども守ってやりたい、そんな気持ちが表れていてとても応援したい気持ちになりますね。

終盤にはPOPODOTではお馴染みの温泉イベントあり。今回はラーラは温泉には入らないみたいだけれど…?

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さて、ラーラとマークが協力してラスボスを倒し、エンディングイベントに突入する直前、1か所だけ選択肢が登場します。明らかに分岐すると分かる内容で、しかもどちらが正解かもわかりやすいと思います。他の作品をプレイしたことがある方なら分かるかと思いますが、2つのエンディングは結構落差が激しいので覚悟のうえでぜひ両方とも見てください。直前にセーブ画面に入るのが親切ですぐに回収できます。
両方見たらおまけ部屋でエピローグなどが見られるのでそちらもお忘れなく。


ところで私がDLしてプレイしたバージョンは古めで1.6だったのですが、その後バージョンアップが重ねられて現在v3.0が公開されているようです。チャック(ラーラの兄)編や新ボスなども追加されているということなので私もこれからやってみたいなと思います。


というわけで今回は「ゾンビーデ☆バンビーナ」でした。
イラストはかわいらしいけれども世界は世紀末。アクションはハード。
そんな中でラーラはワクチンを手に入れて目的を果たすことができるのか。ぜひあなたの目で確かめてください。

それでは。