こんにちは。
むきりょくかん。さんの「ほしのの。」という作品は私にとって思い出の作品であるという話は過去に何度かしたことがあります。物語の舞台である栃木県栃木市星野に行ってみたいなあという気持ちは以前からあったのですが、川崎(「ごがつのそら。」の舞台)や新横浜(「Normalize Human Communication」の舞台)に比べると交通の便が悪く、作者の吉村さんも「車で行ったほうがいいレベルの田舎」と過去に言っていたのでなかなか実際に行くにはハードルが高くて足を運べませんでした。

しかし先月ついに現地へ行ってみたので今回の記事はその時の記録です。
(この記事タイトルですが行ったのはGW中ではないです。カタクリの開花時期に合わせたかったので…)
開花時期



さて、今回の聖地巡礼対象である「ほしのの。」については3年前にレビューを書いたので細かいことはそちらに譲りますが、軽く説明をしておくと、

交通事故で両親を亡くした中学生の主人公川島結城が星野に住む祖父母一家に引き取られて生活することになり、慣れない田舎暮らしやおせっかいな従姉に悩まされながらも順応して距離を縮めていくというほのぼの系ギャルゲー。

といった感じでしょうか。


というわけで今回は栃木駅から出発です。写真は行きで撮り忘れたので帰りの時のものです。もう真っ暗。
station

東武日光線とJR両毛線が通っています。急行も止まるようですし駅舎も大きく、付近には商業施設も並んでいて別に全然田舎ってほどじゃないなと思いました。


まずは駅周辺を散策してみます。作内の描写にもあった通り、「蔵の街」というのを前面に押し出しているのがよく感じられました。時折古そうな蔵造りの建物が並び、スタバもなんかシックな外観だったり。
ゆーちゃんがお姉ちゃん命令に負けて寒い中自転車を漕いで向かった幸来橋まで歩きます。

koraibashi1
当然冬蛍は光っていないわけですが、なんだかゆーちゃんとはるねぇを近くに感じられる気がします。
遊覧船に乗る時間はないので付近を少し歩きます。

koraibasi2

なるほどなるほど。この蔵造りが並ぶ情緒溢れる通りを凍えながら、温かい紅茶を飲んだりして歩いて行ったわけですね。そしてチャリを盗まれる、と。どこに停めてたんだろう。
そういえばスマホアプリ版では鍵をなくしたことになってましたね。盗まれるのはネガティブなイメージが強いから変更されたんでしょうか。


そしてここから星野へ向かっていきます。市営のふれあいバス寺尾線に乗って40分ほど。途中はほかの乗客も何人もいましたがだんだん降りていき途中からは私一人に。だんだんと建物が少なくなっていく様子がよくわかります。確かにここまでくればかなり田舎と言っていいでしょう。
10km以上乗っても200円しかかからないのはかなり安いですね。

iseki

星野遺跡前で降りると文字通り目の前に星野遺跡記念館が。休日のみしか入れませんが入館無料ということで見ていきます。
私が建物に入ってみると受付みたいなところにすら誰もおらず、これ勝手に見て行っていいってことかなと少し悩んでいたら、さっき駐車場の車内で暇をつぶしていたっぽい男性が入ってきて、どうぞと言ってくれました。なるほど普段あまり人が来ないから、入館者が来た時だけ受付にいるようにするという感じみたいです。

展示内容は星野周辺など栃木市で出土した打製石器と発掘調査について、といった感じでした。日本列島に旧石器時代はあったのか、未だ確固とした結論が出ていないというのは少し意外ですね。中学校とかで習ったのかもしれませんが完全に忘れていました。

小さめで地味な展示ですがちゃんと見ると1時間近くかかりました。地質や岩石の話は結構分かるところも多かったですね。
その間他のお客さんは2人組が1回来て私より先に帰ったくらいで他には誰も来ませんでした。う~ん、みのりんに同意。
map1


遺跡を出た後は周辺散策です。
まずは和泉家がある(という設定)の星宮神社へ。

shrine.MP

うん、ほしのの。マップで見た構図と完全に一致してますね!
神社内は聞いていた通りボロボロで、賽銭箱すら見当たりませんでした。階段が狭くて急で、手入れもされてなさそうでちょっと怖い。でもこの近くにゆーちゃんが住んでると思うと特別なものに見えてくるから不思議です。


kanuma
鹿沼市との境界付近。1話で川遊びしたポイントはもっと上流らしいです。



hosinobasi
星野橋。ゆーちゃんがはるねぇとけんかした日にみのりんと話した場所ですね。
作内では夜にしか出てこないので昼に撮ったこの写真とは雰囲気が違いますね。まあここに夜来るには本当に車を用意してこないと詰みそうなので再現は厳しい…


ほしのの。検定(中級編)に誤答選択肢として出てきた星野河川公園付近を歩いていると不意に音楽が聞こえてきました。時間を見るとちょうど5時。なるほど夕方に「夕焼け小焼け」が流れるみたいなやつね…と思いつつ全く聞いたことのない曲だったので頑張って歌詞を聞き取ってググってみるとなんと「栃木市民の歌~明日(あす)への希望~」という市歌であることが判明!
思いもしない方向からローカルな雰囲気に包まれてなんか感動しました。旅行の醍醐味の一つではないでしょうか。

久石譲さん作曲、その娘の麻衣さん作詞・歌唱というこの豪華な市歌は、栃木市のホームページから無料でDLできるほか歌の楽譜や伴奏譜、合唱譜、吹奏楽譜などもDLできます。すごい。太っ腹。

この市歌は平成27年制定ということでかなり新しいみたいですね。ほしのの。の公開が2007年(平成19年)なので公開当時は存在していなかったはず。その頃は別の曲が流れていたのでしょうか。


road
ひたすらまっすぐな道と両脇に畑や山が広がる様子。ゆーちゃんも言っていた通りこれなら1度通れば迷うこともないですね。


そして私は4話後半の名シーン、夏祭りの帰りに星空を見上げて最後にははるねぇとの関係を一つ先のステージへ進めたあの場所に行こうと思い探してみました。
星野自然村の脇を通るという情報があったのでそれをもとに探すのですが、その周辺は私有地につき立ち入り禁止の立て札が立っていたりしてどうも違いそう。いろいろ探索してみますが見つけられません。
カタクリの群生地としても知られるらしいので、その情報がないかとネット上を検索していると、やはり立ち入り禁止の先が該当の場所っぽいという結論に至りました。さすがに不法侵入して通報されるわけにもいかないので今回は諦めます。自然村に正規の客として予約して行ったりすれば入れるんでしょうか? しかしどう見ても開花時期はキャンプ場のオフシーズンで開いてなさそうなんだよな…

谷倉山に登る動画を探してみると、この動画の人が一番私が行った近くを通っているのですが、私が行った時には結構目立つように取り付けられていた立ち入り禁止の札が動画内では見当たらないので、動画撮影から現在までの3年くらいの間に設置されたんでしょうか。行けなくて残念でした。



そんなことはありながらも帰路につきます。帰りは再びバスで栃木駅前まで。そこで私は、レモン牛乳飲んでない!と気づきました。1話で登場したレモン牛乳は正式名称を「関東・栃木レモン」と言い、はるねぇの好物でもあります。ゆーちゃんの口には合わなかったようですが私も味わってみたい! ということで売っている店舗がないか探してみます。コンビニやスーパーを3店舗ほど回りましたが見つからなかったので、帰りに調べながら通販で購入しました。栃木県内ならどこでも売っているというわけではないみたいです…。

届いたギフトセットがこちら。

gifts
結構ボリュームあります。レモン牛乳に加え、ヨーグルトなどもセットになっています。


milk1
はるねぇの好物

milk2
グラスに注いだレモン牛乳。きれいな薄い黄色で甘いにおいの中に僅かに柑橘っぽい香り。
飲んでみると全く酸っぱさはなく甘い牛乳といった感じ。私は結構好きでした。


yogurt
ヨーグルトのほうは…一般にヨーグルトと言って想像されるものよりも固くてずっしりしてました!
濃厚で舌にまとわりつく感じがします。私は牛乳その他乳製品は好きなので、この濃さに満足です。
凍らせてみるのもありじゃないかと思い1つ冷凍庫へ入れてみた結果…金属製スプーンも入らないほどカチコチに! 少し解かして食べました。凍らせるくらいまで冷やすと甘味より酸味が目立つ味わいで、私は普通に冷蔵で食べたほうがおいしいかなと感じました。


今回の記事は以上になります。
道中で人と出会わないので堂々とfokaさんの「あたりまえ かわりばえ」を歌いながら散歩できたのも気持ちよかったです。みんなも栃木に行ってほしのの。を感じよう!
星待スポットはそのうちリベンジしたいですね。

それでは。