こんにちは。
前回(マモノスイーパー)前々回(ありすすいーぱー)と続けてマインスイーパ関連の作品をレビューしてきました。Twitterをちらっと見た感じ、ノベルゲームのファンであり普段はパズルはやらない方はありすすいーぱー完全攻略にかなり苦戦していたような印象を受けたので、今回はマインスイーパの攻略に有効なテクニックの記事を書こうかなと思います。対象としては、ルールから即座に従う基本的なテクニックは知っている人を想定しています。ありすすいーぱーでいうと、ステージ1,2はほぼ問題なくクリアできるくらいです。ステージ1,2で詰まってしまう方は、作者のねこのさんの記事をまず読むといいと思います。
ちなみに私のありすすいーぱーステージ3ハイスコアは144秒です。マインスイーパタイムアタックガチ勢はフラグを使わず攻略するようですが、私はまだそのレベルにはありません。マモノスイーパーは全モードノーダメージクリア済みです。


ステージ3、あるいは本家の上級のレベルになると、地雷の割合が高くクリアは割と難しくなります。上で紹介した記事の方法だけでは歯が立たない場面も多いでしょう。例えばこんな場面です。

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一見この場面からはもう確定的に開けるマスが無く、運任せに適当にクリックする(あるいはお願い☆目星に頼る)しかないように思えますが、実は論理的に安全に開けるマスを導くことができます。例えば、盤面中央のあたりに注目します。


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マル印は説明しやすいように私がつけました。ちなみにありすすいーぱーにおいては、☆は本家マインスイーパーの旗に当たります(すなわち地雷(う〇こ)が埋まっているマスのことです)。
まず、中央左の☆の右隣のマスの2から、赤・緑のマスのうちどちらか片方に地雷が埋まっていることが分かります。しかし、今度はそのさらに右隣のマスの2に注目すると、赤・緑・青のマスの中で2つ地雷があることが分かります。しかし先ほどの考察より、赤・緑のマスには片方だけしか地雷が無いので、青い印のマスは地雷が確定するのが分かります。すると、右の☆の左隣のマスの2は、右の☆と青マスで満たされたので、緑・黄色のマスは安全であることが分かります。
こういった推論は先ほどの場面では盤面上側の部分などでも適用することができます。

今度は盤面下側に注目してみます。

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左の☆から2つ右のマスの2に注目すると、赤・緑・青のマスのうち2つに地雷が埋まっていることが分かります。裏を返せば、安全なマスは1つということです。もしこれが青いマスだったと仮定しましょう。すると赤・緑は地雷となりますが、この時左の☆の右隣のマスの周りには、☆・赤・緑の3つの地雷があることになり、数字のヒントに反します。したがって青いマスは安全という仮定が誤りで、青マスに☆をつけることができるのです。すると右の☆の左隣のマスのヒントから、黄色い2つのマスは安全に開くことができると結論付けられます。

この考え方は非常に多くの場面で応用することができ、特に頻出の形はこんな感じです。

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この場合、赤マスは安全で、青マスは地雷であることが分かります。いちいち考えなくても済むように、1-2-1がこの形で出てきたら2の隣は安全と丸暗記した方が良いレベルでよく出てきます。ちなみに、1-2-2-1の場合は逆に2の隣は地雷です。

また、ちょっと違いますがこんな場面では

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中央の4より、赤マスの中に2つの地雷が埋まっていることが分かります。したがって2のマスの周囲にある地雷は赤マスの中に全てあることが分かり、青マスは安全であることが分かるのです。


そして、これまで述べたテクニックより使える場面は少ないのですが、残り地雷数に注目すると地雷の位置が確定するパターンもあります。ステージ2ですが、こんな例です。

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この例では、右上にある4つの空きマスのうちどれが地雷でどれが安全かを確かめる手法はないように思えます。しかし、画面上部に表示されている盤面の総地雷数40とすでにマーキングした地雷数39より、右上4マスには地雷が1つしか埋まっていないことが分かります。すると

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地雷数を確認する前にはあり得た赤い2つのマスに地雷が埋まっているパターンを除外でき、地雷は青、安全マスは赤・黄と確定できます。きちんと地雷マスに全て印をつけておいた場合のみ適用できるテクニックです。ちなみに、残り地雷が2つであると分かっていても、赤が地雷のパターンと青・黄が地雷のパターンの区別ができないので、この場合は運を天に任せて二択を選ぶほかありません。

このテクニックが本家マインスイーパ(あるいはありすすいーぱー)で役に立つのはレアケースですが、マモノスイーパーでは役に立つ場合の多いテクニックです。魔物すべてまとめての数が表示されるだけでなく、魔物の強さごとに残りの数が分かるからです。

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このHUGE×EXTREMEモードの例を考えてみましょう(スマホアプリ版なのでPC版とは少しUIが違います)。開いてもマーキングしてもない空きマスは右上の8つだけです。右上のドラゴンの左のマスの28から、赤と黄色のマスに潜む魔物のレベルの合計は15であることが分かります(ドラゴンはレベル5です)。単純に考えると、6+9,7+8,8+7,9+6の4通りが考えられます。しかし画面下に表示されている残り魔物数より、レベル6以下の魔物は存在しないことが分かるので、7+8,8+7の2通りに絞られます。一方、赤の左の32より、赤+緑+黒も15であることが分かります。同様に考えることで、赤、緑、黒の3マスの中にレベル7の魔物と8の魔物が1体ずついることが分かります。ここで再度残り魔物数に注目すると、レベル7の魔物は1体しかいないことが分かります。したがって、(赤・緑・黒),(赤・黄)に共通して含まれる赤のマスがレベル7の魔物ということが分かり、自身のレベルが7なので赤マスを開くことができるのです。

より複雑な例はこんな感じです。今回はBLINDです。

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この場面も、もうお手上げで運任せにするしかないように思えます。しかしまだまだ開けることができるマスがあるのです。

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まず盤面左端中央の1のマスより、この周囲にレベル1の魔物が潜んでいることが分かるので、この盤面に残されたレベル1の魔物は実質3体です。そして、先述したテクニックを応用すると、赤マルで囲んだマスの敵の合計はそれぞれ2になることが分かります。この赤マルは6つあります。しかしレベル2の魔物の残りは5体。さらにレベル1の魔物2体が合わさっているものは1つのみ可能です。これらで全てなので、赤マルで囲んだマス以外にはレベル2の魔物はいないことになります。ここで緑・黄で印をつけたマスに注目します。ここでは緑+黄が4であることが分かります。先の考察より、考えられる可能性は4+0,3+1,1+3,0+4の4通りです。しかし緑の左下に6のヒントがあることより、緑マスに4,1は入らないことが分かります(4だとオーバー、1だと緑の2つ左のマスに2が入ることになり矛盾)。したがって、3+1,0+4の2通りに絞られます。
ここで0+4の場合、黄の左隣の7のヒントを満足するには、7の上に接する3マスの合計が1になる必要があります。さらに、7の→→↑のマスには最大で2しか入りません。すると7の右隣の12のマスの周囲は最大で(3+3+2)+1+2=11レベルとなりますが、これはヒントの12に反します。したがって緑に3、黄色に1という組み合わせに限定されるのです。


と、このようにマインスイーパには論理的に導けるテクニックが結構あります。もちろんこれらを考え尽くしても答えが絞れず、結局運任せになる場面は多いのですが、これらの考え方を知っておくとクリアできる確率がアップすることは間違いありません。

今回はレビューとは離れて、攻略の記事を書きました。これからも、時々こういった記事を書いていこうと思っていますが、とりあえず次回は通常のレビューに戻って新たな作品を取り上げようと思っています。

それでは。