こんにちは。今回は陽乃まなつさんの「友達以上、成仏未満」のレビューとなります。

ジャンル:学園青春ノベルゲーム
プレイ時間:1周30分、フルコンプまで1時間程度
分岐:エンディング4種
ツール:ティラノスクリプト
リリース:2025/9
先週に引き続き、ノベルゲームコレクションにて見つけた作品です。とはいっても方向性はかなり違っています。「RトR」は15禁かつ尖った展開の作品で人を選ぶかなという印象ですが、本作「友達以上、成仏未満」は丸く優しい雰囲気を感じます。きっと多くの方に楽しんでいただける作品かなと思いますのでご紹介します。
主人公のユウは高校2年生。なんとなく学校帰りに神社に寄ったある日、同じ学校の制服を着たトモリと名乗る少女に出会います。ユウのことを知っている風な彼女は距離感も近く、その日のうちに「だって私たち、友達でしょ」と言い出すありさま。彼女もいなかったユウに突然華やかな笑顔の眩しいトモリという友人が加わり、日常が少し明るくなるのでした…

本作の冒頭をまとめるとこんな感じでしょうか。いわゆるボーイミーツガールど真ん中といった展開ですが、タイトルが「友達以上、成仏未満」であることを考えれば、彼女は生身の人間ではなさそう、しかも生前にはユウとの間に浅からぬ縁があったという事は容易に想像がつくでしょう。実際、トモリの正体や過去の出来事といった秘密は物語後半で徐々に明らかになっていきます。
この秘密を解き明かすうえで重要な役割を担っているのが、友人キャラであるキョウスケとアイハラです。この2人は最初から事情を把握しているようなのですが、それをユウに押し付けたりせずにタイミングを計りつつ見守ってくれています。ユウが何かを思い出しそうなところでそれを後押ししてくれる、大事な忠告をしてくれる、そんな素晴らしい友人たちも本作の魅力の一つと言っていいでしょう。

タイトル画面でこちらに微笑むトモリのイラストは大変可愛らしく、立ち絵の表情も眩しいですね。ややマニアックですが、バックログ画面に移った時に後ろでトモリがこちらを見守ってくれている構図が「成仏未満」感があって良いと思います。
背景についてはフリーゲームで見慣れた素材が多数ありますが、淡めの色使いの立ち絵にマッチするように少々加工されている様子で、こういった細かな配慮が嬉しい所です。見慣れた背景であるがゆえに、元画像とのアスペクト比の違いに気付いてしまうので、そこは一つもったいなく感じました。
音楽はオリジナルと素材があるようでどちらも優しい雰囲気に合った曲がセレクトされているように思います。音楽の卵さんの曲は聴いたらなんとなく分かるくらいには好きだし、「届かなかった願い」は過去記事で触れたりもしてますしね。シーンともぴったりです。
曲ごとの音量が合っていないように感じられる部分がありそこは少し気になりました(タイトル画面は無音なのかと思っていたら、よ~く聞いてみるとリストの愛の夢がかかっておりびっくり、といった感じ)
さて、話はシナリオに戻りまして、エンディングへの分岐です。エンディングは計4種あり主に最終章で分岐しますが、それまでの選択肢できちんとフラグを立てておかないといくつかのルートには入れないようになっています。END3へ行くにはユウが自分のことだけでなく周りもきちんと見なくてはならないのが素敵。いい友人はぜひ大切にしたいものですね。

最終章で明らかになる事実はおおむね私の予想通りではありましたが、その見せ方がうまい。最初は好感度不足かと思ったけれど、結局過去は変えられないんだと分かったあの演出だったり。普通に読み進めていれば「このままトモリと幸せになることはできないんだろうなあ」と容易に予想できるシナリオですが、最後に予想を少しだけ裏切ってくるEND3の展開。衝撃の事実や不可思議な謎を物語の牽引力とするタイプの作品とは違った安心感がそこにあります。なんとなくCreative Blossomsさんのそれと似た雰囲気を感じるんですよね。
また、END3も良いですが、END2に出てくる
「抱きしめても・・・トモリの体はなんの感触もなかった

ジャンル:学園青春ノベルゲーム
プレイ時間:1周30分、フルコンプまで1時間程度
分岐:エンディング4種
ツール:ティラノスクリプト
リリース:2025/9
先週に引き続き、ノベルゲームコレクションにて見つけた作品です。とはいっても方向性はかなり違っています。「RトR」は15禁かつ尖った展開の作品で人を選ぶかなという印象ですが、本作「友達以上、成仏未満」は丸く優しい雰囲気を感じます。きっと多くの方に楽しんでいただける作品かなと思いますのでご紹介します。
主人公のユウは高校2年生。なんとなく学校帰りに神社に寄ったある日、同じ学校の制服を着たトモリと名乗る少女に出会います。ユウのことを知っている風な彼女は距離感も近く、その日のうちに「だって私たち、友達でしょ」と言い出すありさま。彼女もいなかったユウに突然華やかな笑顔の眩しいトモリという友人が加わり、日常が少し明るくなるのでした…

本作の冒頭をまとめるとこんな感じでしょうか。いわゆるボーイミーツガールど真ん中といった展開ですが、タイトルが「友達以上、成仏未満」であることを考えれば、彼女は生身の人間ではなさそう、しかも生前にはユウとの間に浅からぬ縁があったという事は容易に想像がつくでしょう。実際、トモリの正体や過去の出来事といった秘密は物語後半で徐々に明らかになっていきます。
この秘密を解き明かすうえで重要な役割を担っているのが、友人キャラであるキョウスケとアイハラです。この2人は最初から事情を把握しているようなのですが、それをユウに押し付けたりせずにタイミングを計りつつ見守ってくれています。ユウが何かを思い出しそうなところでそれを後押ししてくれる、大事な忠告をしてくれる、そんな素晴らしい友人たちも本作の魅力の一つと言っていいでしょう。

タイトル画面でこちらに微笑むトモリのイラストは大変可愛らしく、立ち絵の表情も眩しいですね。ややマニアックですが、バックログ画面に移った時に後ろでトモリがこちらを見守ってくれている構図が「成仏未満」感があって良いと思います。
背景についてはフリーゲームで見慣れた素材が多数ありますが、淡めの色使いの立ち絵にマッチするように少々加工されている様子で、こういった細かな配慮が嬉しい所です。見慣れた背景であるがゆえに、元画像とのアスペクト比の違いに気付いてしまうので、そこは一つもったいなく感じました。
音楽はオリジナルと素材があるようでどちらも優しい雰囲気に合った曲がセレクトされているように思います。音楽の卵さんの曲は聴いたらなんとなく分かるくらいには好きだし、「届かなかった願い」は過去記事で触れたりもしてますしね。シーンともぴったりです。
曲ごとの音量が合っていないように感じられる部分がありそこは少し気になりました(タイトル画面は無音なのかと思っていたら、よ~く聞いてみるとリストの愛の夢がかかっておりびっくり、といった感じ)
さて、話はシナリオに戻りまして、エンディングへの分岐です。エンディングは計4種あり主に最終章で分岐しますが、それまでの選択肢できちんとフラグを立てておかないといくつかのルートには入れないようになっています。END3へ行くにはユウが自分のことだけでなく周りもきちんと見なくてはならないのが素敵。いい友人はぜひ大切にしたいものですね。

最終章で明らかになる事実はおおむね私の予想通りではありましたが、その見せ方がうまい。最初は好感度不足かと思ったけれど、結局過去は変えられないんだと分かったあの演出だったり。普通に読み進めていれば「このままトモリと幸せになることはできないんだろうなあ」と容易に予想できるシナリオですが、最後に予想を少しだけ裏切ってくるEND3の展開。衝撃の事実や不可思議な謎を物語の牽引力とするタイプの作品とは違った安心感がそこにあります。なんとなくCreative Blossomsさんのそれと似た雰囲気を感じるんですよね。
また、END3も良いですが、END2に出てくる
「抱きしめても・・・トモリの体はなんの感触もなかった
温かくも冷たくもなく・・・それが今の距離だと言われている気がした」
なんていうセリフも好きです。やっぱりハッピーエンドって、心えぐるバッドエンドとの対比に納得がいったとき十二分の効果を発揮するよなあ。「桜哉」以降私はバッドエンド信者になってしまったのか…?
少し気になる点はあって、ウェイトをかける演出がやや過剰に感じました。特にエンディング回収しようと思って周回することになるとその度に長い演出を見ることになるので余計にそう感じます。スキップ時はウェイトを飛ばせたり、2回目以降クリックで飛ばせたりすると嬉しいです。
あとはタイトル画面でCG閲覧後にタイトルに戻ってはじめからをクリックするとゲームが進行不能になるのは直してほしい所です。
というわけで今回は「友達以上、成仏未満」のレビューでした。
作者の陽乃まなつさんのプロフィールを見ると本作が初作品という事だったのですが、そうとは思えない充実したプレイ体験を得られる作品だと思いますので、ぜひプレイしてみてください。
それでは。
なんていうセリフも好きです。やっぱりハッピーエンドって、心えぐるバッドエンドとの対比に納得がいったとき十二分の効果を発揮するよなあ。「桜哉」以降私はバッドエンド信者になってしまったのか…?
少し気になる点はあって、ウェイトをかける演出がやや過剰に感じました。特にエンディング回収しようと思って周回することになるとその度に長い演出を見ることになるので余計にそう感じます。スキップ時はウェイトを飛ばせたり、2回目以降クリックで飛ばせたりすると嬉しいです。
あとはタイトル画面でCG閲覧後にタイトルに戻ってはじめからをクリックするとゲームが進行不能になるのは直してほしい所です。
というわけで今回は「友達以上、成仏未満」のレビューでした。
作者の陽乃まなつさんのプロフィールを見ると本作が初作品という事だったのですが、そうとは思えない充実したプレイ体験を得られる作品だと思いますので、ぜひプレイしてみてください。
それでは。













