フリーゲームの森

フリーゲームのレビューブログです。 ノベルゲーム・アドベンチャーゲームを中心にお勧めの作品を紹介します。
初めての方は、ぜひごあいさつをご覧ください。評価の基準については、レビューについてに記してあります。
記事一覧ページを作りました。記事探しはこちらから。Twitterはこちら。リンク等はご自由にどうぞ。
YouTube始めました。フリーゲーム攻略動画などを投稿してます。

アクションゲーム

こんにちは。今回はサカモトトマトさんの「ぺ使いペペロ」のご紹介になります。

pe1

ジャンル:簡単操作アクションゲーム
プレイ時間:1プレイ10分以内
ツール:WOLF RPGエディター
リリース:2022/2


サカモトトマトさんと言えば、昨年このブログで「ジュエ☆スタ!」を扱いました。ジュエ☆スタ!はパズルゲームでしたが、今回はアクションゲーム。どちらも単純なルールかつ簡単な操作ながらやり込みがいのある作品となっています。


本作の目的は簡単。聖なる「ぺ」(画像で赤いのが自機です)を操作して、邪悪な「ぺ」(青いやつ)を回収していきます。ぺが重なるようにマウスを移動させたらOK。
pe3

邪悪なぺは左から右へと次々に流れていくので、テンポよく聖なるぺを重ねて回収していきましょう。
回収ごとにスコア倍率が上がり、倍率は一定速度で下がっていくのでなるべく素早く消すといいスコアを狙えます。

最初のうちはカーソル移動だけで回収できましたが、ゲームが進んでくると「ぺ」の向きを回転させなければいけなかったり、当たると自機が壊れてしまう敵が出現したりとギミックが増えていきます。
ゲームオーバーはなく、救済措置もあるためクリアするだけなら簡単ですが、なるべくいいタイムで、高い得点を取ろうとすると結構なやり込みが必要になってきます。
pe4



本作のゲーム性以外のところでは、News!によるフレーバーテキストの多彩さに触れておきましょう。
上のスクリーンショットでは、ちょうど300個の「ぺ」を消したタイミングだったようで、関連したニュースが流れています。そういったタイミング以外では、ペペロンチーノが人気だとか、「スマッぺ」が解散したとか、ぺに関するニュースが流れてきます。流れてくるニュースのシュールさもあって、Cookie Clickerにある同様の機能を思い出しました。

そんなちょっとした笑いを提供してくれるNews!ですが、一つ重要な情報が出ることがあります。上級モードへの入り方です。通常モードでは物足りないと感じたあなたはぜひNews!をよく見たうえで上級モードを試してみてください。ギミック自体は変わりませんが、ぺの数や速度が上がったり、敵の数も増えたりしていてかなり難しくなっています。これでSランク取れたらすごいです。
さらに上級をクリアすると裏面への行き方も……
ちなみにsetting.txtをいじることでさらに高難易度にすることもできるようです。狂人御用達ですね。


そんな本作には一応ストーリーがあります。
pe2
邪悪な「ぺ」は一体誰の仕業なのか、聖なる「ぺ」とは。裏面までクリアすると、そのちょっぴり意外な答えが明らかになるでしょう。
このストーリーモードですが、一度見たら再度見ることはできないっぽくてやや残念。あとはタイトル画面がないのも少し寂しいでしょうか。



さて、私は上級モードはやり込むには難しいと思ったので、通常モードでハイスコアを狙ってみることにしました。同梱の攻略書によると、なるべく素早く、取りこぼしがないように回収すればいいということなので頑張ってノーミスでの回収を目指します。
まずはぺの角度調整を素早くできるようになる必要がありました。マウス右ボタン押下で時計回り、左で反時計回りに回転するので、どちらの方向から回すのが照準合わせに最適なのかを瞬時に判断し、その通りに操作していきます。「愛と勇気とかしわもち」をやり込んだ経験がこんなところに活きるとは!
慣れると「ペクトのどうくつ」の落石がある地点より左側ですべてのぺを回収できるくらいになります。

そして敵が出てくる時間になったら画面全体を広い目で見渡します。各ステージで敵の出現位置は固定なので暗記したうえで対処。「ペテン・ぺぺ遺跡」ステージで登場する羽が厄介で、射出角度が定まっていないため出現したらすぐに角度を確認して避けるようにします。射出速度が一定でないのが嫌らしいところで、まだ大丈夫だろうと思っていたら高速で飛んできて衝突、なんてことが多発します。

あとは邪悪なぺの取り逃しがないように頑張るのですが、その際出現順(画面右から)にこだわらない方が良かったです。障害物に囲まれて取りに行けないものがあったら角度だけ確認したうえでいったんスルーして、取りやすいぺを回収後に向かうと成功率が高かったです。

あとはぺや敵の出現パターンが変わるときにBGMも切り替わるので、サウンドはしっかり聞きながらプレイするのをお勧めします。

そんな私のやり込みの成果はこんな感じ。
pe5
Twitter検索した感じ、「ぺぢから」9800台の報告は見かけなかったのでこれはかなりいいスコアなんじゃないでしょうか。


というわけで今回は「ぺ使いペペロ」でした。
慣れれば1プレイ6分以内ですが、私は3時間くらいはやり込んだでしょう。そして右手人差し指が痛くなりました(「ジュエ☆スタ!」の頃から成長してない…)。私の記録を超えたらぜひ教えてくださいね。

それでは。

こんにちは。今回はPOPODOTさんの「ゾンビーデ☆バンビーナ」のご紹介になります。

zombi1

ジャンル:2Dゾンビアクションゲーム
プレイ時間:難易度ノーマルで2時間程度
分岐:1か所(後述)
ツール:RPGツクール
リリース:2017/8
備考:15禁。流血等グロテスクな表現あり。第13回ふりーむゲームコンテスト萌え部門金賞受賞作


本作品を紹介するうえでジャンルの分類に少し迷いました。
装備や食べ物で自身を強化していくRPG的要素もあり、目的地まで様々なマップを探索して進んでいくADV的要素も強く、ストーリー重視な作品でもあります。しかし私がプレイした感想としては、(特に高難易度では)いかに敵を避けながら進むか、少ない弾で効率的に相手を倒すかというアクション要素が重要になってくる感じがしたので、本ブログではアクションゲームとして分類することにしました。実は初めてのアクションゲームのレビューとなります。



本作の物語は、突然地球に隕石が衝突するところから始まります。地割れなどの被害にとどまらず、なんと隕石に付着していたゾンビウイルスが人々をゾンビ化してしまったのです。そんな阿鼻叫喚の中、主人公のラーラはゾンビウイルスから身を守るためのイエローハッピーワクチンを求め、ゾンビと戦いながら病院を目指すのでした。


相棒となるマークと一緒にゾンビを倒しながら探索していき、たまにボスを倒す必要があるのですが、これが結構難しい!
開始時に難易度を3段階から設定できるので、アクションゲームが得意でないなという方はイージーを選びましょう。私はノーマルから始めたのですが、慣れないうちは弾切れになったりして割と大変でした。難易度ベテランでは入手できる弾の数がかなり少なくなっており、初見の方にはお勧めできません。

zombi2

ゾンビの倒し方については、最初に作中作の形式をとって丁寧なチュートリアルがあります。武器を装備した状態でDキー押下で向いている方向(四方に固定)へ発砲します。弾丸は消耗品なのでやたらに乱射しているとすぐに弾切れになってしまうので注意です。きちんと狙いをつけて発砲するようにしましょう。


序盤の敵は体当たりしてくるくらいしか攻撃手段を持っていませんが(とはいっても近づくと突然スピードアップして向かってくるので油断禁物です)、中盤以降の敵は機動力が高かったり飛び道具を持っていたりと厄介なパターンが多いです。特に難易度ベテランでは、それらの敵を相手にしていると一瞬で弾切れとなってしまうので、マップをある程度覚えておき、どうしても倒す必要のある敵以外は走り抜けてかわすような動きを要求されます。このあたりが非常にアクションゲームらしいんですよね。

ボス戦については攻撃をかわし続けても終わらないため、ある程度の弾数を用意しておかなくてはなりません。どのボスも遠距離攻撃の手段を持っており簡単ではありませんが、行動パターンはさほど多くないので何度か挑んでいくうちに上達して勝てるようになっていくでしょう。

zombi4

そんなわりとハードなシステムとなっている本作ですが、ストーリーの方も大事です。
前半のうちは、ギャル風でゾンビにも物怖じしない強気のラーラと怖がりで前衛に立っての戦闘を避けてアイテム合成などで協力するマークの対比が面白く、ギャグイベントもよく仕込まれています。

しかし中盤でマークは一人で戦わなければならない状況に陥ります。ビビりながらもゾンビを倒していくマークを見ているとなんだか頼もしく感じていきます。ついさっき出会ったばかりのラーラではあるけれども守ってやりたい、そんな気持ちが表れていてとても応援したい気持ちになりますね。

終盤にはPOPODOTではお馴染みの温泉イベントあり。今回はラーラは温泉には入らないみたいだけれど…?

zombi3

さて、ラーラとマークが協力してラスボスを倒し、エンディングイベントに突入する直前、1か所だけ選択肢が登場します。明らかに分岐すると分かる内容で、しかもどちらが正解かもわかりやすいと思います。他の作品をプレイしたことがある方なら分かるかと思いますが、2つのエンディングは結構落差が激しいので覚悟のうえでぜひ両方とも見てください。直前にセーブ画面に入るのが親切ですぐに回収できます。
両方見たらおまけ部屋でエピローグなどが見られるのでそちらもお忘れなく。


ところで私がDLしてプレイしたバージョンは古めで1.6だったのですが、その後バージョンアップが重ねられて現在v3.0が公開されているようです。チャック(ラーラの兄)編や新ボスなども追加されているということなので私もこれからやってみたいなと思います。


というわけで今回は「ゾンビーデ☆バンビーナ」でした。
イラストはかわいらしいけれども世界は世紀末。アクションはハード。
そんな中でラーラはワクチンを手に入れて目的を果たすことができるのか。ぜひあなたの目で確かめてください。

それでは。

↑このページのトップヘ