こんにちは。今回はNeutralさんの「LEVEL」のご紹介となります。

level1

オススメ!
ジャンル:謎解き脱出ゲーム
プレイ時間:私の初見ノーヒントプレイで2時間半
分岐:なし
ツール:Unity
リリース:2024/12


一昨日公開されたばかりのNeutralさんの最新作です。Neutralさんといえば寿司打をはじめとするタイピングゲームが大変有名かと思いますが、脱出ゲームも作られておりそのクオリティもまた高いのです。
Flash時代の脱出ゲームが好きでフリゲ2023で投票したりもしました。

そんなNeutralさんの新作発表と聞き早速行ってみると、難易度は★3つ(じっくり)とのこと。腰を据えて挑む必要があるなと構えていたのですが、プレイしだすと面白くて一日で一気にクリアしてしまいました。


本作は脱出ゲームのお約束通り、見覚えのない密室で目を覚ますところから始まります。
部屋には回転する動物のイラストや何かがぴったりはまりそうな穴、アルファベットの書かれた引き出しなど、いかにもな仕掛けがありそうです。こういう風に、ここに謎がありますよ~!と主張してくれると解く側としてもそこに集中できていいですね。
難しい脱出ゲームは得てして細かいクリックポイント探しになったり、背景に同化して見つけづらいアイテムを取得しなくてはならなかったりになりがちですが、本作では解くためのヒントが見つからなくてイライラするというような時間がほとんどありませんでした。限られたヒントでしっかり正解を導き出せるような上質な仕掛けになっていると思いました。
level2

とはいっても本作の難易度はNeutral作品の中でも難しめの★3。簡単だというわけではありません。
ボリュームはかなりありますし、何気なく画面に入り込んでいたあれがヒントだったのか!といった気付きも必要になってきてしっかりと手ごたえと達成感を得られる難易度です。
私は2部屋目の光るアイコンのギミックが一番好きでした。なるほどそこを見るのかといった発想と、それさえ分かってしまえば少し考えるだけで済むシンプルさが良いですね。
ちなみに本作の謎を解くにあたりメモ帳などは必須と言っていいと思います。出てきた図形や文字のヒントを紙に書き起こしてじっくり考察しましょう。計算要素もあるのでよほど記憶力と暗算力に自信のある方以外はメモなしで挑むのは無謀だと思います。


さて、FlashからUnityへと開発ツールが移行されたのに伴い、画面は3Dのグラフィックとなっています。部屋の中の仕掛けが移動したり回転したり、アイテムを自由な向きから観察することができます。
level3
上のスクリーンショットはアイテムの観察中です。画面をドラッグすることで自由にアイテムを回転させることができます。この機能を使用しないと解けない謎もいくつもあり、3Dのメリットをふんだんに生かしたギミックとなっているのも良いですね。逆に言うと立体図形を頭の中で組み立てたり回転させたりするのが苦手だという方にはかなり難しいギミックもあるかもしれません。パズルの力が試されるものも複数あります。

しかし謎解きが苦手な方もご安心ください。なんとYouTubeに公式のヒント&答え動画があるのです。自力で解けたときの感慨は失われてしまうと思うので、一度じっくり悩んでからにするのがおすすめではありますが、ゲームページの上部にリンクが張られているのでどうしても困った場合はそちらから動画を見てみると良いでしょう。
私は今回はやらなかったですが、謎解き系のゲームで詰まった時はセーブして一晩二晩くらい放置し、別の日にやってみると案外するっと解けたりするのでそれもおすすめです。本作にもセーブ機能はついているのでお試しあれ。


また、アイテムの金属光沢までグラフィックが作り込まれていて素晴らしいです。
今回の記事に出てきた部屋はゲーム開始直後にいる場所ですが、本作クリアまでには雰囲気の違う部屋があと3部屋も残っています。謎解きに頭をひねりながらも、ぜひグラフィックも堪能していただきたいと思います。


というわけで今回は「LEVEL」でした。脱出ゲームの定番なギミックからやや型破りな珍しい仕掛け(特に一番最後の暗証番号のところは脱出ゲームの謎として解くのは初めてでした)までボリューム満点でありながら、ありがちなストレスを排したプレイしやすい作品となっていると思いますので、ぜひプレイしてみてください。

それでは。