こんにちは。
先日Twitterを眺めていたら、MusMusさんの「子供部屋の夢」というフリー音楽素材の説明文が感動的、という趣旨の投稿が流れてきました。
原文にサイト名もリンク先もなかったので、紹介する意味を込めてリンクをつけて引用したところ、私がこれまで書いたどのブログ記事やツイートよりも拡散される事態に。
というわけで2年半ぶりに私が好きなフリー音楽素材について語っていこうと思います(以前の記事はこちら。特定の仕方編/ボーカル付き編/オルゴール曲編)。今回は素材のタイトルや説明文が良いもの、私が出会ったゲーム内での場面とぴったりマッチしているものをチョイスしています。
私がこの曲に出会ったのはまゆげさんの「まい、ルーム」のエンディングです。詳細はレビュー記事に譲りますが、この作品ではとにかく双子のマイとメルの悲しい絆が魅力的です。そして最後にとっても優しくてかつ寂しげなオルゴール曲が流れてきて大変印象的だったため調べたところ、この曲にたどり着きました。そこにあった説明文はこんな感じ。
さて、私がこの曲に出会ったのは、むきりょくかん。さんの「Normalize Human Communication」(原作Flash版)でした。骨髄移植手術のために明後日から無菌室に入ることが決まっている鈴乃。手術が失敗すればもう病院の外を歩く機会は永遠にないであろう彼女は、ささやかな反抗として深夜の院外散歩に出ます。そのシーンでかかる楽曲がこの「さよならさんぽ」なのです。まさにぴったりとしか言いようがありません。私が本当に好きなシーンであり、楽曲であり、ゲームです。
そして次に出会ったのがmint wingsさんの「クリスマス*フラワー」です。タイトル通りクリスマスのお話で、ラブラブな2人のデートの様子を眺める幸せな短編です。最後に雪が降ってくる場面でちょうど本楽曲が流れてきて、「お~この曲知ってる!! タイトルもロマンティックな雰囲気もピッタリだよね~」と思っていました。なお途中のシーンで流れるTAMさんの「聖夜」もピッタリで良く印象に残っています。
実はこの曲に関しては私が自分で気付いたのではなく、レビュー記事を読んだ作者の深嶺ユミアさんが直接コメントで教えてくれました。自分で気付きたかったなあと少しだけ悔しい気持ちがありつつも、該当記事のみならず過去の音楽素材関連の記事なども見ていただいたうえで私が興味を持ちそうな情報としてわざわざ教えていただいたことを大変うれしく思います。
保健室登校で得た仲間たちに力をもらい、前向きになった主人公のいつき。彼は中学校の入学式で、周囲の孤立していそうな子にも気をかけられる程にまで成長していたわけですが、そのシーンでかかる曲がこの「葉桜になっても」です。入学シーズンに咲く桜が、花の時期を過ぎて葉桜になっても一緒に前向きでいられるような、そんな想像をさせてくれる素晴らしい曲とタイトルでした。背景写真などの演出も込めて好きなシーンです。
しかし物語がエンディングを迎えてタイトル画面に戻ってきたとき、この楽曲とタイトルがいかに本作の内容を示唆していたかを思い知ることになるのです。イラストの構図もBGM選曲も完璧。曲想がピッタリなのはすぐに感じましたが、素材となっている本楽曲を見つけて「歪んだ想い」というタイトルを見たとき、作者さんには本当にしてやられたなと深く印象に残りました。10分程度の短い作品なので、ぜひプレイしてほしいなと思います。
今回はこんなところです。
楽曲そのものが好き、と言うのに加えてゲーム内での使われ方だったりタイトルや説明文であったり、そういった周辺情報があると記憶への残り方が本当に違います。物語性が生まれるとただの点だったのが線になって面になって、より強固に脳みそに刻まれる感じがします。
他にもこんな素敵な楽曲あるよ! という情報提供もお待ちしてます。皆さんの好きな曲を教えてください。
それでは。
次回は通常のレビュー記事となる予定です。
先日Twitterを眺めていたら、MusMusさんの「子供部屋の夢」というフリー音楽素材の説明文が感動的、という趣旨の投稿が流れてきました。
フリー音源眺めてたら「子供部屋の夢」ってタイトルの曲の説明に「フルート、エレピでゆったり。夢を見ているのは”部屋”のほう。あなたが子供時代を過ごした懐かしい部屋は、今でも子供時代のあなたを夢見ているかもしれません。」って書いてあってなんでそんな泣きそうになること書くの?ってなった
— u1 (@u1__) February 9, 2024
原文にサイト名もリンク先もなかったので、紹介する意味を込めてリンクをつけて引用したところ、私がこれまで書いたどのブログ記事やツイートよりも拡散される事態に。
MusMusさんの「子供部屋の夢」はいいぞhttps://t.co/zioGjODWu9 https://t.co/uDzGNyatnl
— 冬瓜 (@tohganfrige) February 10, 2024
というわけで2年半ぶりに私が好きなフリー音楽素材について語っていこうと思います(以前の記事はこちら。特定の仕方編/ボーカル付き編/オルゴール曲編)。今回は素材のタイトルや説明文が良いもの、私が出会ったゲーム内での場面とぴったりマッチしているものをチョイスしています。
おそろい(もっぴーさうんど)
これまでもブログに何回か登場していますが、説明文がよかった曲としてまずはこの曲が浮かびます。私がこの曲に出会ったのはまゆげさんの「まい、ルーム」のエンディングです。詳細はレビュー記事に譲りますが、この作品ではとにかく双子のマイとメルの悲しい絆が魅力的です。そして最後にとっても優しくてかつ寂しげなオルゴール曲が流れてきて大変印象的だったため調べたところ、この曲にたどり着きました。そこにあった説明文はこんな感じ。
そばに居てくれることの喜び。一緒に居ることの幸せ。たったこの1行ですが、ゲームをプレイした感動、印象的な音楽とともに私の胸に深く刻み込まれたのです。その後「乙女ゲームのヒロインになったのに親友が邪魔すぎて攻略ができません!」(Shadow's Silhouette)や「つばさヘブン」(cream△)などの作品でも耳にすることになり、大好きな曲の1つとなりました。
さよならさんぽ(居月ナオ)
この曲は以前、「お地球見の丘より。」というサイトにて公開されていました。残念ながら現在は閉鎖されていますが、現在作曲者さんはYouTubeに活動の場を移しており、本楽曲もYouTube上で公開されています。動画を見ると、本楽曲は亡くなってしまった愛犬のカレンくんとの別れを偲んで作曲されたものと分かります。散歩が好きだったカレンくんは、亡くなる直前の体調が悪い時期も散歩をしたがって顔を出してきた。一度くらい首輪も外して自由に駆け回らせてあげたかったなあ、という内容で、これだけでも十分心動かされる曲です。さて、私がこの曲に出会ったのは、むきりょくかん。さんの「Normalize Human Communication」(原作Flash版)でした。骨髄移植手術のために明後日から無菌室に入ることが決まっている鈴乃。手術が失敗すればもう病院の外を歩く機会は永遠にないであろう彼女は、ささやかな反抗として深夜の院外散歩に出ます。そのシーンでかかる楽曲がこの「さよならさんぽ」なのです。まさにぴったりとしか言いようがありません。私が本当に好きなシーンであり、楽曲であり、ゲームです。
窓の外の雪(audioAtelier)
私がこの曲に出会ったのは、水無月恵さんの「君とサクラを」です。基本的には脱出サスペンスで緊張感の漂うシーンの多い作品ですが、この曲がかかるとゆったり落ち着いた気持ちになれました。窓のない閉鎖病棟から、少しでも外を想像しているのかなあと感じられ、曲想も好きだったのでDLして良く聞いていました。そして次に出会ったのがmint wingsさんの「クリスマス*フラワー」です。タイトル通りクリスマスのお話で、ラブラブな2人のデートの様子を眺める幸せな短編です。最後に雪が降ってくる場面でちょうど本楽曲が流れてきて、「お~この曲知ってる!! タイトルもロマンティックな雰囲気もピッタリだよね~」と思っていました。なお途中のシーンで流れるTAMさんの「聖夜」もピッタリで良く印象に残っています。
届かなかった願い(ポケットサウンド)
この曲は、★Blue Cometさんの「クロノスの箱庭」のタイトル画面で使われている曲です。こちらも以前レビュー記事を書きました。何度ループを繰り返しても親友である日奈太が死んでしまう。彼の願いは届くのか…という内容にピッタリのタイトルとなっています。実はこの曲に関しては私が自分で気付いたのではなく、レビュー記事を読んだ作者の深嶺ユミアさんが直接コメントで教えてくれました。自分で気付きたかったなあと少しだけ悔しい気持ちがありつつも、該当記事のみならず過去の音楽素材関連の記事なども見ていただいたうえで私が興味を持ちそうな情報としてわざわざ教えていただいたことを大変うれしく思います。
葉桜になっても(TAM Music Factory)
mint wingsさんの「ココロ、そらいろ。」で出会った曲です。この作品もレビューを書いているのでゲームの詳しい内容はそちらに譲ります。保健室登校で得た仲間たちに力をもらい、前向きになった主人公のいつき。彼は中学校の入学式で、周囲の孤立していそうな子にも気をかけられる程にまで成長していたわけですが、そのシーンでかかる曲がこの「葉桜になっても」です。入学シーズンに咲く桜が、花の時期を過ぎて葉桜になっても一緒に前向きでいられるような、そんな想像をさせてくれる素晴らしい曲とタイトルでした。背景写真などの演出も込めて好きなシーンです。
番外編・歪んだ想い(Studio神無月)
ここまでに出てきた曲は全て無料素材でしたが、本楽曲については有料素材になります。DLsiteにて販売中の素材集、著作権フリー素材集 Vol.26 和風・神秘的系ADV素材 BGM20曲 WAV+ループOGGの11曲目です。私がこの曲を初めて聴いたのは、ペットボトルココアさんの「かげろうに咲く花」のタイトル画面です。以下、若干のネタバレがあります。クリックで展開
ゲームを起動するとすぐこの曲を聴くことになるのですが、同時に表示される女の子の絵がとても可愛らしいんですよ。ゲームの内容も、車にひかれたはずの妹の陽菜が復活して帰って来た! 失った時間を取り戻すように楽しく遊んでるぜ! のようなほのぼの系のシナリオ。タイトル画面で抱いた妙な違和感なんてすぐに忘れてしまいます。しかし物語がエンディングを迎えてタイトル画面に戻ってきたとき、この楽曲とタイトルがいかに本作の内容を示唆していたかを思い知ることになるのです。イラストの構図もBGM選曲も完璧。曲想がピッタリなのはすぐに感じましたが、素材となっている本楽曲を見つけて「歪んだ想い」というタイトルを見たとき、作者さんには本当にしてやられたなと深く印象に残りました。
今回はこんなところです。
楽曲そのものが好き、と言うのに加えてゲーム内での使われ方だったりタイトルや説明文であったり、そういった周辺情報があると記憶への残り方が本当に違います。物語性が生まれるとただの点だったのが線になって面になって、より強固に脳みそに刻まれる感じがします。
他にもこんな素敵な楽曲あるよ! という情報提供もお待ちしてます。皆さんの好きな曲を教えてください。
それでは。
次回は通常のレビュー記事となる予定です。