フリーゲームの森

フリーゲームのレビューブログです。 ノベルゲーム・アドベンチャーゲームを中心にお勧めの作品を紹介します。
初めての方は、ぜひごあいさつをご覧ください。評価の基準については、レビューについてに記してあります。
記事一覧ページを作りました。記事探しはこちらから。Twitterはこちら。リンク等はご自由にどうぞ。
YouTube始めました。フリーゲーム攻略動画などを投稿してます。

30分以内

こんにちは。今回はTwitterでもツイートしました(と書いているうちにXとかいう識別性の低すぎる名前になってしまった)、「未来エイゴウ昔のことは」とその元となった「七月革命」をまとめてご紹介しようと思います。

どちらもこのブログでは最多タイの3度目の登場となる晴好雨奇一丁目(静本はる)さんの作品で、「七月革命」は2014年公開です。その後2016年に前日談として「未来エイゴウ昔のことは」が公開されたということですが、当時私はそれを知らず、私が晴好雨奇一丁目さんを知った時にはすでに非公開となっていました。今回それが再公開となったのでプレイしてみたところ、とても良かったのでレビューを書いていこうと思います。


まずは「七月革命」です。
7gatu1

ジャンル:掌編学園コメディ
プレイ時間:5分
分岐:なし
ツール:吉里吉里
リリース:2014/7

こちらは夏らしく爽やかな短編コメディです。同じ作者さんの「MY HOBBY IS 短編版」も以前レビューした作品で短編のコメディでしたが、本作はあれほどぶっ飛んだギャグなどは出てきません。

教室にエアコンが付いていないことに業を煮やしたミライ川(すごい名前)は、ムカシ田に向かって革命を起こすと宣言。いつの間にか大量の同志を引き連れて職員室へと直訴に向かいます。
7gatu2

こうやって書いてしまうと話の筋は本当にシンプルなんですが、この作者さんのすごいところは演出法ですね。その他の作品でもそうだったのですが、とにかく軽快に見せる手腕に優れていて、革命を起こそうと燃えるミライ川のエネルギーやそれと対比して冷静なムカシ田の様子が非常に際立っています。
大勢の生徒を引き連れたカットインなどもミライ川の動きとともに右へ左へ動き回ります。こうした見た目の楽しさとお約束のようなギャグがぴったりとかみ合って、笑える作品となっています。
タイトル画面やメッセージウィンドウ右下で回転する扇風機の羽も涼しげでいい感じ。
冷めた目で見ているようなムカシ田も、完全に見捨てているわけじゃなくて最後にちゃんとフォローしてあげる関係性なのも爽やか。



続いて「未来エイゴウ昔のことは」です。
(9/10追記:現在本作品は再度非公開となっています)

mirai1

ジャンル:ノスタルジック短編青春物語
プレイ時間:20分
分岐:なし
ツール:吉里吉里
リリース:初公開2016/8、一時非公開後2023/7に再公開


こちらが今週再公開された作品で、私が今回の記事を書くきっかけにもなりました。
主な登場人物は七月革命で出てきたミライ川とムカシ田。それにミライ川のおばあちゃんです。

ミライ川の快活なキャラクターは変わらないのでこちらもコメディなのかと思いきや、本作はノスタルジックでしんみりとした展開が多く含まれています。舞台は2年さかのぼって2人が高校1年の夏休み。

七月革命では全く出てきませんでしたが、ムカシ田は実は野鳥の観察が趣味。オミルリという珍しい青い鳥がミライ川のおばあちゃんの家の近くにいるということで、ミライ川に半ば無理やりおばあちゃんの家に連れてこられます。
北の山にきれいなオミルリがたくさんいると聞いて必死に探すムカシ田。案内をしつつ自分の興味の赴くままに山で遊ぶミライ川。当時はほぼ交友の無かったはずの2人がどのようにしてお互いを理解し、七月革命の時のような確かな信頼を得ていったのかが分かるような描写がうまい。
mirai2

そして本作においてもう一人登場する重要な人物がミライ川のおばあちゃんです。
両親不在のミライ川にとっておばあちゃんは唯一の心許せる肉親。しかし村でのおばあちゃんの立場はそんなに良くありません。このあたりは田舎独特の風習がそれっぽく描かれ、単に元気なだけじゃない別の雰囲気を本作に与えてくれます。

このおばあちゃんとのやり取りや関係性を通してミライ川の行動原理や主義が見えてくるのがまた気持ちいい。作中で起こる出来事は決してほほえましいだけではありませんが、後味良好なのはミライ川の明るい性格を行動原理まできっちりと書ききっているからでしょう。

mirai3

また、本作は背景が加工なしの写真になっています。「ほしのの。」「かえりみち」や、晴好雨奇一丁目さんの最新作である「永遠と長閑」(現在は体験版のみ)などでも写真背景を使用していますし、田舎である設定を活かした作品って写真が多い気がします。
それでいて本作では晴好雨奇一丁目さんらしい演出も生きています。背景の動かし方や音楽の切り替えなど、すごくノスタルジックな感情を刺激してくるんですよね。短編における演出手法について、この人の右に出る者はいないと感じています。



最後にオチがあって締めくくられる本作ですが、そのオチもまた使い方が上手いです。今度は釣りに興味を持ったムカシ田。そこでタイトル画面に戻ってきて、とても綺麗なまとめ方です。
エンドロールがないのがちょっとだけ寂しいかな。

テキストファイルで後書きも同梱されているのでプレイ後にはぜひ読んでみてくださいね。


というわけで今回は「七月革命」「未来エイゴウ昔のことは」でした。
合計しても30分で読み終わり、すっきりと爽やかな気分になれますよ。この時期にぴったり。

それでは。

こんにちは。今回はくろいのうとさんの「Sample087」のご紹介をしようと思います。

sample1

ジャンル:短編脱出ホラー
プレイ時間:30分以内
分岐:なし(ゲームオーバーあり)
ツール:Wolf RPGエディター
リリース:2015/8


今回の作品は王道な脱出ホラーものとなります。
主人公の黄瀬花香は怪しげな実験施設のような場所で目を覚まします。ベッドと机と小さな箱が1つしかない殺風景な部屋に閉じ込められている花香は、机の上にあった不穏な置き書きのようなものを発見します。そんな置き書きから目を離してみると、部屋の隅から謎のスライムが侵入してくるではありませんか。
命の危険を察知した花香はこの施設からの脱出を試みます。果たして無事に帰ることはできるのでしょうか…


このように本作の筋はいたってシンプルです。
敵キャラ(?)であるスライムは一瞬触れただけで即ゲームオーバーなので、操作を誤らないよう慎重に進みましょう。初見殺しの箇所もいくつかあるのでセーブは細かく分けておきましょう。

脱出のヒントとなる謎解き部分もオーソドックスなもので、この手のゲームに慣れた方なら迷わずに解くことができるでしょう。難しいわけでもないので不慣れな方でも安心です。

sample2


こんな感じで、本作はいたって普通な脱出ホラーといった作品なのですが、それだけだったらレビューを書こうとは思わなかったと思います。プレイ時間にして20~30分の中で、いいなと感じた点が2つありました。順に説明していきましょう。


まず1つ目。本作には体力・思考力というパラメーターが存在しています。初期状態では両方とも40です。そして探索中に水やカンパンなどの食料を発見することがあります。それらをアイテム一覧から使用することによって、体力・思考力を回復することができるのです。

本作には戦闘要素は一切ありません。敵に何らかの攻撃をして退治する場面などはありませんし、敵に一瞬でも接触されたら即ゲームオーバーです。ではこのパラメーターは何に使われるのかというと、探索なのです。
sample3

脱出のためにはいくつかの謎を解いていかなくてはなりません。置き書きを読んだり、謎のポスターを観察したり、室内のアイテムを見つけていったりするわけですが、その際に得られる情報量が思考力の影響を受けるのです。思考力40の初期状態では見たままの情報しか得られなかったのが、カンパンを使ってすこし思考力が増した状態だと、隅に書かれた小さい文字まで読めたりといった細かい設定がされているのです。これは非常に珍しい仕掛けだなと思いました。
基本的にパラメーターが高くて損をすることはないので、見つけた食料は有効活用していきましょう。

体力も同様で、体力が低い状態では解決に手間がかかった仕掛けをパワーで解決するといったことが可能な場面があります。なかなか面白いですね。



そしてもう1点。これは本作の最後の最後で明らかになります。

突然このような危険な施設に監禁され、この世界の理不尽を呪っていた花香ですが、最後の部屋で脱出へのかすかな希望でさえ打ち砕かれて絶望に染まってしまいます。結局どんなに手を尽くしても脱出は叶わないのか。そんな悲しいエンディングを迎える本作……しかし、本作には実は脱出エンドが存在しています。この際花香が希望を取り戻す演出がとても気持ち良かったです。BGMも切り替わり、花香の生きのびるという決意が感じられます。その場面でふつう選ばないだろうという選択肢を試したりもしたのですが、そういう時のメッセージもしっかり設定されていて良かったです。

おそらく初見で脱出成功させるのは難しいと思います。最後の部屋にたどり着いた段階で戻ることはできなくなってしまうので、詰んだと思ったら少し前のセーブデータからやり直してみましょう。

脱出成功後にTo be continued...の表示が出るのに(しかも続編で意味を持ってくると思われるロッカーのパスワードまで入手できるのに)結局続編にあたる作品が出てなさそうなのだけ残念です。



今回は短めですがここまでです。
短い中に面白いギミックを仕込んだ作品だと思うので、ぜひプレイしてみてください。

それでは。

こんにちは。もうハロウィンは1か月前に終わってしまったので若干時期遅れな気もしますが、今回は灰色さんの「10月32日のハロウィン」のご紹介となります。ちなみにタイトルのわりにハロウィン要素は薄めとなっています。

1032_1

ジャンル:シリアス系ファンタジーノベルゲーム
プレイ時間:20分程度
分岐:なし
ツール:ティラノスクリプト
リリース:2019/2



まずは本作のあらすじを軽くご紹介しましょう。
主人公は独特な喋り方をするキュルビスという子供。記憶を失い迷い込んだ”タマシイ”に過去の行いを思い出させ、”テンゴク”か”ジゴク”に送り届けるのが仕事です。いつも通り魂の記憶に触れると、なぜかこれまでに感じたことのないほど自分の感情に動きが現れたのです。魂の正体とは、キュルビスの行う仕事の意味とは…?


本作の文章は3人称視点で紡がれ、キュルビスだったり魂たちだったりの心情が本人から直接描写されることがありません。ノベルゲームではやや珍しいかなと思いますが、本作のシナリオに施された仕掛けにピッタリの表現方法になっていると思います。キュルビスはどうも感情が自由そうな感じがしません。果たしてそれはどういった由来があるのか、人間らしい感情はあるのか。こういった謎が不自然に感じない範囲で主張してきます。


さて、話を読み進めていきましょう。
少し進めば、魂の持つ記憶が悲しいものであることが分かってきます。最初は微笑ましく見えたやり取りも、ここまでくると害悪としか言いようがありません。生前の彼女は弱すぎました。そして相手は傲慢でした。

1032_2

キュルビスが魂の記憶を開放していくお話のため、シナリオのメインは魂だけとなった彼女がどんな過去を過ごしたかという内容なのかと思っていました。しかし話が進むにつれ、この物語は自然にキュルビスと魂のお話になっていきます。ここが面白かったですね。


しかしだからと言って幸せな方向に進むわけではありません。この物語に救いのある結末は結局最後まで提示されずに終わってしまいます。それでも私は美しいなと感じました。こんな悲しい家族愛があるかと。キュルビスが、あるいは魂が、もう少し強かったら、もう少し知恵を持っていたら、と思わずにはいられません。


本編を読み終わると、男の視点からの話を読むことができます。これはかなりひどい内容ですのでそれなりの覚悟を持って読んだ方が良いかもしれません。


さて、本作の雰囲気を演出するうえで、ビジュアル面での出来も良かったなと感じました。
ファンタジックな街並みやキュルビスの様子は明るく。回想シーンにおける線画では悲しい感情が自然に湧き出る書き方。あるいは背景にうっすらと描かれた植物もいい雰囲気を出しています。

逆に少し気になったのが動作の安定性です。BGMがループ時にぶちっと切れたり、クリア後のタイトル画面の挙動(数秒後に画面が変わる)などはあまりプレイヤーに優しくないように感じます。しかし本作は短編ですから、プレイに支障があるという感じでもないでしょう。


今回は短めですがここまでとなります。
劇的な展開の話ばかりだと疲れますし、”いい話”なタイプを続けて読んでいても飽きるので、本作のようなほんのりとダークなお話を楽しんでみてはいかがでしょう。

こんにちは。今回はTwitterで予告した通り、サカモトトマトさんの「ジュエ☆スタ!」のご紹介となります。

jewel1


ジャンル:さめがめ系パズルゲーム
プレイ時間:1プレイ2~3分
リリース:2022/10



Twitterで作者さんの宣伝ツイートが流れてきたのでブラウザでちょこっとやってみるか~と始めてみたらいつの間にか1時間経ってました。
落ちもの系に分類されるシンプルなスコアアタックパズルゲームですが、ノルマという要素が含まれることによって運の要素が加わり、次こそはハイスコアをとる! という気持ちにさせられる作品です。


ルールはよく見る”さめがめ”に近い内容です。盤面上にある宝石をクリックすると、同じ色の宝石が隣り合っている部分が丸ごと消え、上から新たな宝石が降ってきます。この時に消した宝石の数に応じてスコアの加算があります。(1度に消した宝石の数-1)の2乗に比例する点数が入るので、一気に多くの宝石を消した方が有利になります。
さらに一気に5つ以上の宝石を消した場合、クリックした地点に通常は出現しない銀色の宝石が登場します。他の宝石と消すルールは一緒ですが、消したときの得点が3倍になります。

そしてもう一つ重要なのがノルマです。
ゲーム中常に画面上部に「赤で300点取ろう」「3連続で5個つなげる」などの目標が表示されています。この目標を達成したときにはスコアボーナスに加え、5秒のタイムボーナスもあります。これが非常に重要なので、本作を攻略するときにはいかにノルマを素早く達成するかという争いになります。
jewel2


まだflashが生きていたころ、daina's worldというサイトの「殲滅 斉色乱舞」というゲームを割とやり込んでいたのを思い出しました。残念ながら現在はサイトが消滅してしまっているようですが、web archiveRuffleを使うとなんとプレイできました。今やってみてもレベルMAX到達はできたのでそこまで腕はなまってなさそうです。

さて、本作の攻略感と殲滅 斉色乱舞のそれはちょこっと似ています。どこが似ているかというと、正確な判断よりは素早い判断が求められるという点です。本作ではさめがめ系パズルには珍しく、同じ色の宝石と隣接していない孤立した宝石もクリックで消すことができます(ただし得点は入らない)。そのため少ないクリック数で宝石を消すには……ということを考えるよりも、1つずつでもいいから消したい宝石を素早くクリックしていった方が高得点に結びつきやすいのです。このことから若干ゲーム性が単調な感じはします。


本作にはもう一つ、キャラクターという要素があります。ゲーム開始時にどのキャラクターを選ぶかによって異なる特殊効果を得ることができます。
一番左のシェリーを選ぶと、2つある補助効果を他のキャラより1回ずつ多く使うことができます。ただしクリック時のアニメーションが遅くなり、次の入力受付までの時間が延びるというデメリットがあります。
真ん中のエルミアは初期制限時間が30秒短くなる代わりに、ノルマ達成時のタイムボーナスが3秒長くなり、スコアボーナスも1割増しとなります。
右のセナードは、銀宝石のスコア倍率が3倍から4倍になります。

と、3人のキャラクターがいるわけですが、高得点を目指すならエルミア一択です。タイムボーナス+3秒のメリットが大きすぎて他の効果がかすみます。慣れてくるとノルマ15達成は当たり前。ハイスコアを競う場合はノルマ25達成とかの世界になってくるので、初期制限時間の減少を差し引いても40秒ほどの延長効果が見込めます。
逆にシェリーは待機時間延長が非常に痛い。純粋にクリックできる回数が減ります。補助効果を計4回も使う暇がありません。


私は金曜日に本作をだいぶやり込みまして、ランキング1位になったのですが、現在確認するとその記録は抜かれて私は2位ですね。現在の私の記録が117,424点なのに対しトップが14万点超えなのでだいぶ引き離されてます。
(10/30追記:現在の記録は163,762点となり、トップに返り咲きました。いつまで持つかな…)
ハイスコアを目指そうと思ったらノルマの当たり外れにかなり左右されるため相当の試行回数を要するゲーム性となっています。終盤で4連続5個消しとか難しいのを求められると厳しいですし、黄色20個等の単純にクリック回数が多くなるタイプのもの、同じ色の指示が連続で来るなどは外れのノルマです。逆に盤面に多い色の指示が来ると当たりですね。
もう一度トップ獲りたいなーと思ってプレイしていたんですが、1時間半くらいやったところで指がめっちゃ痛くなってきたので諦めました。マウスクリックを多用するのでガチ勢はやりすぎて腱鞘炎にならないようお気を付けください…リトライボタンですぐに再チャレンジできるのでついついやりすぎちゃうんですよね…

それでは。

こんにちは。今回はGigabit Millionさんの「おもいをつたえるプログラム」のレビューです。

omoi1


ジャンル:SF風ギャルゲー
プレイ時間:1プレイ3分/フルコンプまで20~30分
分岐:ゲームオーバーあり
ツール:ティラノスクリプト
リリース:2022/8


最近はやりのAIっぽいタイトルとノベルゲームには珍しい絵柄に目が留まってダウンロードしました。
いつものようにあらすじの紹介からまいりましょう。

主人公の高次宙(たかつぎ・そら)はRPG開発が趣味の高校生。なんとRPGに搭載するAIを開発し、そのAIがRPG世界を作り上げた神となったのです。しかし現実世界の宙は超絶コミュ障。女の子と目を合わせる事すらままならない始末。そんな宙を案じて神が現実世界へAIのピアを送ってくれました。ピアとともに思いを伝えられるよう特訓し、告白を成功させよう!



プロローグを読み終わったら”チュートリアル”へ行きましょう。ここでやや独特な本作のシステムをピアが可愛くノリ良く説明してくれます。
基本は一般的なノベルゲームやシミュレーションゲームと変わらない選択肢形式。各ステージごとに定められた目標を達成すればクリアです。しかし本作では選択肢は事前に選んでおかなくてはなりません。この後何が起こるのかを想像しながら適切な選択をして指示を与えましょう。その行動を起こす具体的なシチュエーションが分からないまま選ぶことになるので、初見だとナンセンスな行動を起こしてしまったりしますがそのあたりがギャグに転化されて面白いところだなと思います。


チュートリアルの目標は”じゃんけんに勝つ”こと。ピアと真剣1本勝負です。しかしその選択肢が

  • 「グー」
  • 「チョキ」
  • 「志村け〇」
omoi2


???????

こ、これは私に選べというのか? かの有名なバカ殿を???

というわけで真っ先に選びました。
……結果はもちろんミッション失敗。知ってたけどな! あとじゃんけんのお約束と志村けんに関係があることは知らなかった!


とこんな具合にネタをはさみながら思いを伝えるための特訓は続きます。

さて、スクリーンショットをみて気付いた方もいるかと思いますが、本作で登場する立ち絵はちょっと独特です。おそらく3Dモデルが作られていて、それを2Dのゲーム画面に落とし込んでいるんじゃないでしょうか。動いたりはしないのですがなかなか面白いなと思いました。
この方式のいいところは、ピアに様々なポーズをさせることができるということでしょう。先ほどのじゃんけんミッション失敗時なんか、
omoi3

こんなに腰を折って全身で残念な気持ちをアピールしてくれます。
他のステージでもビシッと様々なポーズを決めてくれるピア。そのキレの良さが楽しい。

あの「女教師・美喜」シリーズの影絵を連想するレベルです。本作には影絵だけじゃなくて色も顔もついてますから、そのパワーは強力です。
(「君の瞳はサンダーボルト殺人事件」シリーズはプレイしたことないのです。私が存在を知った時にはすでにDLできない状態でした。リンク先はなぜか2020年に記事が書かれたニコニコ大百科です。)



異世界での特訓を通して成長した宙。果たして憧れの千風瑠(ちふる)さんへの告白を成功させることはできるのか! それはあなたの選択にかかっています。
ちなみにこの最終ステージである学園ラブコメ編、ミッション成功のハッピーエンド以外にも、すごく切なく魅力的な展開を起こすルートが存在してます! むしろこのルートがタイトルにも沿っていて感心でした。私が先に到達したのもこちらのエンディングです。

ピア自身の思いはどうなのか。それはステージ間の小話でも匂わされます。最後にはエピローグでも効いてくるので、私の選択順は作者さんの想定通りなのかな~と思いました。


本作をプレイしていて気になったのはコンフィグ画面です。
本編中いつでもCONFIGボタンから飛べるのですが、なぜかこの画面がピントが合っていないようにぼやけて映る。最初疲れて私の目がおかしくなったのかと思って、1回寝て翌日にプレイしたのですがやっぱりコンフィグ画面だけピンボケのようになってます。なんでですかね?
(10/30追記:10/14付けの更新でこの現象は修正されました。選択肢の履歴も見やすくなるよう改善されてます)
その他についてはUI、システム含めて特に不満はありません。ステージ開始時に前フリから見るのか選択肢選ぶところから行くのか選べて親切ですね。特に学園ラブコメ編ではいくつかのゲームオーバーパターンとイラストがありますから、回収に役立ちます。皆さんもぜひコンプリートまでやってみてください。不良なんかより先生の方がよっぽど怖くなりますよ(笑)


というわけで「おもいをつたえるプログラム」のレビューでした。皆さんも全身で主人公の応援をするピアに癒されつつ、ナンセンスな展開に一緒にツッコミつつ、最後に待っているちょっとだけ感動的な展開を求めて冒険に出ましょう!

↑このページのトップヘ